「列挙」と「とりま」のFirst of All

First of all」は思考やアイデアを構造化し列挙する時に使う定番の表現。「第一に」系フレーズの頻度を調べた記事でも、使われる頻度が最も高いことが分かりました。

最近これについて感じている疑問が2点あります。

まず一つ目は、 この「first of all」の後に続いて列挙する際に、「2番めは・・・」を「second of all」とフォーマットを統一すべきなのかどうか

二番目は、二つ目を列挙しないのに「とりまFirst of all」を使うネイティブ多くね?という疑問です。wellの代わりに使っている感じ(笑) 二番目があるかどうか深く考えずに「first of all」。とりま「first」とか、とりま「firstly」でなく、とりま「first of all」なんですよね。

海外ドラマの字幕調査開始!

そこでこの2つの疑問を一挙に解決すべく、海外ドラマで 「First of all」の後にどういった列挙の表現が続くのか超頑張って調べてみました(笑)

データの取り方は以下の通り。自分が今まで見た海外ドラマの字幕から「first of all」が使われているセリフを検索し、その後のセリフで「二番目に」的な表現が使われているかどうか、使われていたらどういう表現になっているかを調べます。ただし、「first of all」の出現箇所から45秒以内に出なかったらカウントせず。また、「and」で二番目に繋げているパターンもありましたが、それが「二番目に行くためのandか、それとも別のandか」を区別するのは文脈やシーンの把握が必要なので、今回「and」は「無し」と分類しました。それでは早速見ていきます。

表彰台に優勝カップ
Image by Arek Socha from Pixabay
順位表現ポイント
1無し144
2second of all30
3secondly28
4second24
5plus3
6also2
6but more importantly2
8furthermore1
8the second thing is1
8besides1
8and for another1
8then1
8let’s cut to the chase1
8number two1

集計結果

思った通り「無し」がトップでした。まあ、話し言葉なので構造化されてないのは当然か。ただ、この結果で注意しなくてはいけないのは、上で触れたように「and」で二番目の項目に繋げるのを区別せず「無し」に含めてしまっている点と、会話なので、相手が「first of all」のネタに食いついたりして会話が伸びたり(45秒超過)、逆に「この話はもういい」とばかりに話題を変えられたりする場合がある点。また、相手から「それで、その次は?」的に話を促されてしまい、本人が言う機会を失うパターンもありました。この辺は文脈を確認する必要があるので、自分ではちょっと正確な調査はできないかな。実際、この集計だけでも1時間かかってしまった(笑)

次点は、実家に帰った安心感の「second of all」。でも3、4位の「secondly」と「second」とは誤差の範囲。

そこからぐっと減って、「plus」や「also」が続きます。「but more importantly」が2件あったのが意外でしょうか。後からもっと重要なのを思い付くパターンで、last but not least的な感じ。

「cut to the chase」は要点を言う時のお馴染みの表現ですが、「first of all」を言った後に自ら言ってるのが面白いところ。「first of all」の部分を話していて長くなると感じたのですね。「number two」とランキング形式に移行も面白い。このあたりは何を列挙するかにもよりますね。ちなみに別記事に書いた通りnumber twoは「うんち」の意味もありますね(笑) リンク先には、列挙とうんちを掛けたうまいセリフがあります。

この結果で意外だったのは、「next」系の表現がなかったこと。一応チェックしましたが手元の字幕では無いようでした。「last」系も当然無いですね。

最後に

今回は「first of all」の次は「second of all」かを調べてみました。

結局、「first of all」の次は「second of all」「secondly」「second」で安定でした。

また、「無し」の数を見れば、とりまの「first of all」は結構ある感じですが、コンテキストを見ないといけないので、定量的に出すのは難しそうです。

first of all」以外で同じことを調べても面白いですね。マルコフ連鎖が作れそうですw それでは〜


追記

↓N番目が幾つまで行くかも調べてみました(笑)