神アニメ『リック・アンド・モーティ』を英語で視聴した感想
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アニメ『リック・アンド・モーティ』とは
『リック・アンド・モーティ(Rick and Morty)』は知的な大人向けのコメディアニメ。マッドサイエンティスト的なリックと、その孫のモーティの二人組が繰り広げるドタバタ劇だ。リックはドラえもんもびっくりの有用な発明を即座にできる天才科学者で、UFO型飛行物はもちろん、多次元へ行けるワームホール、人を蛇に変換する光線(?)まで開発済みなほど。でも一般的な瑣末な事象にはまったく無頓着という科学者によくある典型的なキャラ。その一方モーティはちょっとトロい思春期の中学生。好きな同級生の女の子ジェシカが居るけど奥手な感じで、恋の進展をリックに頼ったり、逆にリックに関係進展を強制されたりもする。
また、彼にはリックが行き過ぎるのを止めるという重要な役割がアニメ内である。
そんな二人とスミス一家を含んだキャラが宇宙を舞台にハチャメチャやるのが、このアニメが他の既存のアニメと一線を画すところだ。
『リック・アンド・モーティ』の感想
この二人が演じるドタバタ劇なんだけど、神視点だと我々人類の文化や正しいと信じ込んで来た一般常識に冷笑を浴びせる構図になってるのが心地よい。例えば、家の中そこら中でおしっこする犬を賢くして欲しいモーティーの父親ジェリーは、科学者リックに頼んで犬の知的水準を高める装置を開発してもらう。当然リックは最低限の仕様を満たす適当に動くものを即興で作る。しかし犬はその装置を自身で分析し、欠陥を突いて改良し、言語をも獲得し、装置を量産して地球の全ての犬に分配し、いつの間にか人類を大幅に超える知的水準を獲得、人類を奴隷としてしまう。そして、仕返しとばかりに人類の大部分は去勢されてしまいそうになるが・・・といった感じ。愛玩犬と同じことを愛玩人間がやらされる構図は、普通の感覚からするとちょっとブラックすぎると感じるかもしれない。そこを面白く感じられるかどうかが、このアニメを気に入るリトマス試験紙なんだと思う。
サブキャラも濃い面々でスミス一家はもちろん、級友や、はたまた宇宙人や別次元のリックまで登場し、ストーリーに大幅な厚みをもたせてくれる。個人的に好きなのがスミス家父親のジェリー。このキャラは信じられないくらいうだつが上がらないんだけど、どうやって妻ベス(リックの娘)を落としたのかが気になる感じだ。シーズン2以降で明らかになるのかな?(笑)
1話20分の時間を感じさせないほどスピーディーに話が展開し、その中にメインストーリーとサブストーリーの2本のテーマがある感じ。上で述べたように大部分のストーリーは視聴後に考えさせられる哲学的な側面がある。ちょっとグロい感じの宇宙人や描写もあるが、それに耐えられれば絶対見て損はない珠玉の作品。というかその筋ではメッチャ有名なアニメので、絵が嫌いでも一回は見るべきかな。そうしないと人生を損するとかそのレベル。
『リック・アンド・モーティ』の英語
英語についてはそんなに気になるところはなかったけど、科学者リックがアル中のため、会話の端々に酔った感じやゲップ・えづく感じになるので、そこが聞きづらいと言えば聞きづらいかもしれないし、ちょっと不快な感じになるかもしれない、自分は今となっては慣れたけど、最初それで嫌になるならもったいないから我慢して欲しいかな。
モーティの母ベスが馬の医者なのはhorse doctor(ヤブ医者)に掛けてたりして、英語を知ってるとニヤリとできるかもね。
『リック・アンド・モーティ』の評価
IMDbでの現時点での評価は★9.4とちょっと高すぎるきらいもあるけど、このアニメの内容は個人的趣味と異常に合致するので、自分なら★9はあげたいし、IMDbでも★9を実際付けている数少ない番組の一つ。次のシーズンがこんなに待ち遠しいのは久しぶりです。本当に多くの日本人に(英語で)見て欲しいアニメですね。それでは〜
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