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『リーサル・ウェポン(Lethal Weapon)』は映画版の設定を踏襲した刑事モノドラマだ。と言っても、映画版パート1が1987年、パート4が1998年と前世紀の作品なので、多くの視聴者にとっては映画版のことを全く気にせず見れることは間違いない。ざっくり見た感じ大まかな違いは、マーティンの髪形がワイルドでない点(映画はドラゴンボールのラディッツ的な長髪)と、マーティンの目に宿る狂気が無くなっている点だ。一応、ドラマ版のマーティンも嫁に交通事故で死なれてしまったため、死を辞さない無謀なことをするのだが(そしてそこがこのキャラの魅力だが)、そこに狂気がなさげなのが残念。冒頭の銀行強盗にピザ配達を装って近づいて俺を殺せと言ってからの強盗から銃を奪って倒し、そしてピザを食いながら銀行から出てくる場面が典型的。ちなみにピザだけにcheesyでもある。その他の点についてはマーティンが射撃の名手とか踏襲はされているようだ。黒人の相棒というか上司的頼れる存在のロジャーは、ドラマではすごく臆病になっている感じ。映画版でも臆病だったかは忘れたけど、負傷後復帰してすぐにマーティンと組むのは同じだ。映画を見ていると楽しめるシーンがあるのは分かるけど、例えばビルから飛び下りるのとか、殆どの視聴者は始めてのリーサル・ウェポンなんだからあまり気にしなくて良いと思う。西部警察的なド派手な爆発シーンもCGで非現実が味わえる現在ではそれほど魅力でもない。リーサル・ウェポンというしがらみを取って普通の警察モノとしてみれば及第点だと思う。ちょっとお約束ネタが多めな気もするが。きっとドラマを見てから映画版を見る人にとっては、そのギャップにドラマ版の方が高得点になるんだろうな。昔の映画って現時点の目で見るとそれほどでもなかったりするから。あ、映画版の方の長所があった。お色気シーンばっちしな点(笑)

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