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The Deuce(デュース)は1980年代のニューヨークマンハッタンの一角Deuceと呼ばれるブロックの風俗に光を当てたHBOのドラマ。娼婦とポン引きという昔ながらのビジネスが警察などの介入でやりづらくなる中、それでもポン引き達は田舎からのぼってきた右も左も知らない娘を餌食にする日々。そんなマンハッタンの道路には、夜な夜な数多のうら若き夜の蝶が各々思いを秘めて立つ。その中には客から暴力を振るわれたり、ポン引きに上納金を支払うため泣く泣く立つ女性も少なくない。そんな中、総合的売春宿を始めたり技術の進歩を先取りし風俗のメディア化を模索したり、今となっては新技術はエロで広まることは常識だが、当時の試行錯誤も余すこと無く描写される。当時のアメリカはエロ映像は教育目的か芸術意外はご法度。本番はもってのほか。面白いのはヨーロッパの状況をみんな羨ましがっていること。なんか現状と違う。

このドラマがスゴイのは、当時の雰囲気や風俗をかなり正確に描写していること。いや、当時を知らないのでどこまで正確かわからないけれど、Sonyやコダックのネオンサインや車、服等々当時を相当正確に描ききっている。もしかしたらCGなのかもしれないけど、CGっぽさは微塵もない。実際の画は下に貼ったYouTubeのビデオで。映像はおっぱいも瞬間陰部も写ってしまう感じだが、これは性風俗にフォーカスしているので避けられない。つまり、家族と一緒に見るドラマではない。ポン引き達にムカつきつつも、そしてそのポン引きに依存してしまう娼婦にムカつきつつも、なぜか見続けててしまうドラマだ。ドラマの中ではマンハッタン一角で新しくバーテンダーとなった人物や潜入取材の新聞記者、マフィアや建築ラッシュ、そして警察などその一角を事細かに描写するので、そしてそれらが繋がっていくので全く飽きない。シーズン2も作られることが決まっているので楽しみ。ありきたりの刑事モノはもううんざり。こういうのを我々は待っていた。

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