『グッド・プレイス』のあらすじ

『グッド・プレイス』ポスター
The Good Place Poster [Credit: NBC]

『グッド・プレイス』は全く新しいタイプのコメディ。主人公のエレノア(クリスティン・ベル、アナ雪のアナの声で有名)が死んだところから物語は始まる。人道的活動など生前の行いが良かったことから彼女は「グッド・プレイス」と呼ばれるところに送られ、そこで他の良い心を持つ人達と幸せに暮す予定だった。しかし、入村インタビューの際に褒められた東南アジアでの貧しい子供を助けたりする人道的活動は、彼女には全く身に覚えがないものばかり。自分が誰かと取り違えられて送られたことを知ってしまうけど、その「グッド・プレイス」の世界の素晴らしさ故に隠し通すことを決意する。しかし、「グッド・プレイス」にふさわしくない心を持つ彼女の存在は、「グッド・プレイス」自体の機能不全を引き起こし、遂にはソウルメイト(実際、魂だけにw)としてあてがわれた哲学者チディにも匙を投げられると思いきや、「グッド・プレイス」を救うため、チディはエレノアの心を良くするため、教育を施すことを決意するが・・・

『グッド・プレイス』で、冒頭エレノアが目を開けるシーン
The Good Place [Credit: NBC]

『グッド・プレイス』のシーズン1感想

死後の世界感の上に成り立っている番組だけど、天国といった宗教臭がする単語を一切省いていて、どの宗教にも属さない、神話にも属さない独自の世界観を作り上げるのに成功している感じ。当然神様的存在がいて、その世界のアーキテクトとして登場してる。彼らの役割は「グッド・プレイス」に送られてくる数百人単位を1グループとして、そのグループ用の世界を設計するのが仕事。各個人の生前の嗜好を反映して彼らがその世界で幸せに暮らせるのを目的としてる。「グッド・プレイス」送られる条件も面白く、生前良いことをするとポイントが溜まり、ポイ捨てなど悪いことをするとポイントが減少。死んだ際に高得点のポイントが溜まってると「グッド・プレイス」に送られる仕組み。有名人はほとんど「バッド・プレイス」に送られているのも面白い。セリフもところどころ皮肉を利かしたりして、高等教育を受けている視聴者のテイストに合うようにもなっていますね。

これだけ海外ドラマを見ていると、通常あまり新しい英語表現に出会わないんだけど、このコメディは毎エピソード毎分新しい英語に会えて非常にためになりました。道徳や哲学的な発想などが背景にあるためか、そしてチディが哲学者であるためか、普通のミステリやラブコメなんかではお目にかかれない語彙が豊富。英語ボキャブラリを広げるのに結構役に立つ。やはり自分のコンフォートゾーンから脱し、新しいジャンルに挑戦しないといけないと感じますね。またbooperのタハニがイギリス英語なのでそこの違いも面白いです。

シーズン1最後にとんでもない大どんでん返しがあり、全ての前提が崩れてしまいます。出演者のインタビューによると、この展開を知ってたのはエレノアとマイケルだけだったみたいで、他の出演者はみんな驚いたらしい(笑) シーズン2もアメリカで今絶賛放映中でその後どうなったのか気になるところです。

個人的にコメディとして笑えるかはちょっと微妙なんだけど、時間が有り余っていてたまには違うコメディが見たい人にはお勧めかな。今後、中の人つながりでアナ雪ネタが出て来るに一票。IMDbでは★7.9とちょっと高評価すぎる感じかな。それでは〜