come forは簡単な単語ながら響きが相当怖い句動詞。なにせ身柄確保ですから。深夜に覆面黒尽くめの男たちが窓から侵入してくる怖さがあります。当然ながら脅迫する際に使われます。チンピラ、マフィア、警察なんであれ。どんなシチュエーションで誰がガラ押さえするのか海外ドラマで見てみます。

ゲーム・オブ・スローンズの夜の王

ビジョン透視中に夜の王に腕を触れられたブラン。腕に残る痕はブランの居場所を教え、夜の王が結界を破るのに十分なきっかけになります。そこで三つ目の鴉は逃げるようにブランに言います。夜の王はお前を襲いに来るとcome forを使って言います。この後ホードーがあんなことになるなんて(涙)

ブラン: He saw me, the Night King! He saw me!

三つ目の鴉: He touched you.

ブラン: I don't know. He was close, but...

三つ目の鴉: He touched you. He knows you are here. He'll come for you.

ブラン: But he can't get in.

三つ目の鴉: He can now. His mark is on you. You must leave, all of you.

ブラン: Come on, Hodor. Help me with the sledge.

Game of Thrones/Season 6/Episode 5

プリズン・ブレイクのソナ刑務所囚人リーダー

ソナ刑務所に投獄されたマイケルはいきなり鶏の足を渡されます。それは決闘の印なのでした。囚人リーダーのジョンに拒否したらどうなると聞くマイケル。(鶏だけに?!(笑))マイケルのガラを押さえてお前が好まない結果が待ち受けていると脅します。いやーこわい。でもこの人本当は結構いい人なんですが(笑) でもまだエピソード1なので。

マイケル: What happens if I refuse?

ジョン: We'll come for you. And I can guarantee you that is an outcome that you will not like.

Prison Break/Season 3/Episode 1

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Prison Break [Credit: Fox]

オザークへようこそのマーティ

マーティが資金洗浄のために行った巨額な無駄な投資をBlue Catオーナーのレイチェルは怪しみ、ビジネスパートナー関係はおしまいと言い出します。資金洗浄の期限が迫るマーティは、何があっても罪を被るのは自分だけだからと説得しますが暖簾に腕押し。最後の賭けで、レイチェルのスマホの録音アプリを起動し、レイチェルを脅迫するセリフを吐きます。つまり、後々問題があってもレイチェルは脅されていたと言い訳できるようにしたんですね。その時のセリフが以下。come for youと言った後、殺すと言い直していますね。そのくらいこのcome forは強い感じです。でも残念ながらマーティは根っからの悪党でないので、全然ドスの入ってない脅迫ですが(笑)

マーティ: Rachel... you let me back into the Blue Cat to finish my business, or I'm gonna come for you. You understand what I'm saying? I will kill you. I will throw your body in the lake and no one will find you. No one will know.

Ozark/Season 1/Episode 9

最後に

come forには他に”会いに来る”とか”迎えに来る”的な緩い意味もあるんですが、今回紹介したガラ抑えの意味の時は敵意がマックスですので余裕で分かります。GoTの夜の王がお茶飲みにブランに会いに来るだけだったら、どんなに良かったことでしょうか(笑)