海外番組で英語を勉強しようとする時の大きな問題は、どのくらいの英語力がついてから英語字幕にスイッチするのかと、いつ英語字幕から英語字幕なしにスイッチするかです。後者は特にリスニング力とボキャブラ力がないと理解度が4−5割減になるので、英語字幕で9割理解できても生視聴で5割位の理解度に低下してしまいます。いくら映像なんかで多少補足できるとは言え、さすがに5割の理解度だと番組自体楽しめませんし、視聴自体が苦痛になってしまいます。そこで以前、ドキュメンタリー番組がお勧めと記事を書きました。しかし、ドキュメンタリー番組から海外ドラマの移行には相当な英語力ギャップが存在します。そのギャップを埋める番組はなんだろうと考えていたら、リアリティーショーの『サバイバー(Survivor)』が良さそうと気付きました。その理由を以下説明していきます。

1.毎回やることは同じ

フォーマットが決まっているので、毎シーズンやることは同じです。参加者が違うだけ。多少個人個人で戦略は違いますが、最終目標も同じ。だから一度通して見てしまえば、次から状況把握が簡単です。

2.出て来る英単語は決まっている

サバイバーの字幕を検索すれば明らかですが、出て来る英単語・英語表現が決まっています。例えば初日に不可欠な火をつけるならset fireだしshelterも風雨を避けるのに必要。immunityで免除、oustで追放。人の性格もmanipulativeとかunderdogとか女性だったらflirtatiousとかほとんど定型。つまり逆の言い方をすれば、ボキャブラリが極端に狭くてもOK。また、サバイバー専門用語もあって、例えばblindsideとかostracizeはお馴染みですね。多分1シーズン丸々見ればもっと出てくると思いますが、とっさに思い付くのはこんな感じ。実際はもっとあります。

(追記:別記事にサバイバーボキャブラリをまとめました)

Survivorのボキャブラリ集 - ドラマの中の英語

3.いろいろな人々

基本素人さんなので、いろんな話し方を聞けます。英語テキスト付属のCDの音声に飼いならされているとキツイですが、これも勉強だと思えば慣れます。お気に入りの声で応援する参加者を決めても良いかもしれません。

4.聞きづらい箇所は字幕

外部の録音環境なのでどうしても声が小さかったり雨音のノイズで聞き取りづらかったりすることがあります。これがドラマには絶対ない点。その時は字幕が入りますから安心です。多分、全体の2割くらいは字幕入っている気がします。

5.セリフ量が膨大でない

参加者が感情的になったりするので話すスピードは速いんですが、ドラマに比べると量が膨大でない。そしてセリフの内容も参加者の名前が多いし、繰り返してるだけだったり。風景映して尺稼ぎしたり。↓とか典型

A: "Who?"

B: "Bob."

A: "Bob?"

B: "Yeah"

6.ハイレベルの英単語は出てこない

参加者で一人だけ小難しい言い方や単語を使う人が居たら(ビッグバン★セオリーのシェルドンとか)、明らかに初日に追放されます(笑) つまり、普通の単語だけしかでてきません。逆に言うと、一般ピーポーが日常で使う表現が勉強できます。

7.シーズンが多くて面白い

現時点で35シーズン目ですから、これも大きな利点。シーズンによって当たりハズレがありますので、概要やお勧めを見て面白そうなシーズンから試しましょう。

8.汚い罵りはピー音+口元モザイク

なのでお子さんにも安心です。ここはshitだなとか今fuckingだったねとかswear word当てクイズもできます。あ、嘘です。

まとめ

海外ドラマ字幕なし視聴への架け橋としてSurvivorをオススメしてみました。意外と英語力は要求されない感じ。TOEICでリスニング430あれば余裕だと思います。最初は大変ですが、頻出する単語に慣れれば9割理解可能です。あと、多分字幕を分析すれば2割くらいの単語は人名だと思います(笑)

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