Enough! / もうたくさん!、いい加減にしろ!
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enoughは「十分な」の意味ですが、否定的に「もう十分だ!」と使われることがよくあります。それが表題のenoughです。同様の表現に「Enough is enough」という言い方もありますね。「たくさんと言ったらたくさん」と言う意味です。大統領選でサンダース陣営のモットーになってた記憶があります。それでは、海外ドラマでこのenoughがどう使われているのか、何が「もう十分」なのか見ていきます。
『ブレイキング・バッド』では不良息子の言い訳
心を入れ替えて実家に戻ったジェシーですが、家の中でまたドラッグが見つかってしまいます。もう何度目なんだというジェシー両親。過去助けるたびに裏切られてきたことが窺えますね。「もうたくさん」と母親が言うと、父親は「出ていきなさい」と、静かですが揺るぎのない口調で述べます。あー、犯人はジェシーでないのに・・・
ジェシー母: And you play on our emotions and you tell us anything and everything you think we wanna hear, just so we'll give you another chance. Mm-hm. And it makes us feel like fools. Every time. Enough, Jesse. Enough. We are not going to have this in our house.
ジェシー父: We need you to leave.
Breaking Bad/Season 1/Episode 4
『フレンズ』では調子に乗った演技
職場レストランでのモニカの役職はコック長ですが、部下達からなめられまくっています。そこで一計を案じ、ジョーイを見習いで雇ったフリをし、冷酷にクビにすることで皆に恐怖心を植え付けようとします。次は首にした後のシーンから。首になった(フリをした)ジョーイは、「ゲラーさん(モニカのこと)に歯向かう前に、家族のことを思い出し我慢すれば良かった」と後悔するふりをします。モニカが小声で「ありがとう」と言うと、俳優魂に火が付き調子に乗ったジョーイは「これじゃ今年のクリスマスはドラゴンハウス(デニーズ的な場所)で予算カツカツのクリスマスだ」と更にぶっ込んできます(笑) それにはさすがのモニカも「enough!」です。
ジョーイ: I should have thought about my wife and kids before I talked back to Chef Geller.
モニカ: Thanks.
ジョーイ: It will be a lean Christmas at the Dragon house this year.
モニカ: Enough!
Friends/Season 4/Episode 10
ゲーム・オブ・スローンズでは誘惑
ジョン・スノーがバージンと知ったイグリットは誘惑をしてきます。ジョンはenoughと断りますが、エスカレートするイグリット。最後は、歯は付いてないわよ、とまで言う始末(笑) ジョンは剣を構えることになります。噛まないわよに似た言い回し(笑) ちなみにイグリットの三単現がおかしいですね。これは、英語もできないWildlingというイメージを出したいんでしょうか? この二人が現実ではtie the knotとは意外でした。
イグリット: l'll keep you warm enough. Are you that afraid of it?
ジョン: That's enough.
イグリット: It's nice and wet and warm.
ジョン: Enough!
イグリット: lt don't haνe teeth.
Game of Thrones/Season 2/Episode 7
最後に
小言をグチグチ長時間言ったり、調子に乗り続けてる人がいたら、是非ともEnough!と言ってあげましょう。もう分かったからそこまでにしとけ、という感じです。
関係ないですが、満ち足りた生活をしていても次第に「飽々」、「うんざり」、「もうたくさん」、「お腹いっぱい」となってしまうのは人間の性なのでしょうか。現状満足せずに、新しいものを常に求めるようDNA上にプログラムされているのかもしれません。はい、明らかにサピエンス脳になってます(笑)
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