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meanって学校では「意味する」と習った記憶がありますが、残念ながらドラマではその”意味”で使われることは少ないです。それよりも「意地悪な」の方が多いくらい。いや、それよりも表題の「本気で言ってる」の方が更に多いはずです(It means a lot to me.という「重要である」というのも同じくらい出てきますが、それはまた別の話)。ここでは、itは直前に口にした内容を指します。例えば、今年富士山に登ると言って友達が茶化したとします、「馬鹿な」「できるわけないよ」。そこですかさずI mean it.です、「それ本気だから」。決意が感じられる表現ですね。ということで実際ドラマでどう使われているのかを見ていきます。

ビッグバン★セオリー

スチュワートと仲直りするため彼を食事に招いたシェイミーことシェルドンとエイミーのカップル。仲直りしてほろ酔い加減のシェルドンは、スチュワートの良い所を語り出します。それは意外や意外、手書き文字でした。気付いてくれてありがとうとサラッと受け流すスチュワートですが、シェルドンは「違う、本当なんだって」とI mean it.で言い、続けて「君はテプラの魂を持ってるようだ」とよく分からない褒め方をします。ここでimpeccableは完璧という意味。こんな感じでこのmeanは使われます。皆さんも本気で言ったのに軽く流されたときのことを想像してみて下さい。思わず、「マジだから」と言いたくなりますよね。その気持ちがこの「I mean it.」にはあります。

Do you know what else I love about you? Hmm? Y-Your handwriting is impeccable! Thank you for noticing! No, I mean it. I mean it. It's like you have the soul of a label maker.

The Big Bang Theory/Season 10/Episode 6

ブレイキング・バッド

これは有名なピザ屋根回のその後のシーン。夫ウォルターの不審な行動の数々に堪忍袋の尾が切れた妻スカイラーは、ウォルターを家から追い出します。スカイラーの留守中に家に侵入するウォルター。帰ってきたスカイラーは激おこです。「警察呼ぶわよ」と言ってから「全部話すから、I maen it.」と本気で暴露するつもりです。

スカイラー: "You don't live here anymore. We're getting a divorce."

ウォルター: "I don't agree to a divorce."

スカイラー: "Well, it's not up to you. If you don't get out of here right now, I'm gonna call the police and I'm going to tell them everything. I mean it, Walt."

Breaking Bad/Season 3/Episode 3

This Is Us

ランダルの知能指数が高いことから別の学校へ行かせようとする妻レベッカ。夫のジャックはその学校のお金がかかりそうな様子を見て、ちょっとたじろぎます。レベッカにどうしたのか聞かれたジャックは正直に、自分の会社を起こそうとしていて今はいい時期でないことを打ち明けます。これに喜ぶレベッカ。「あなたに不幸せにはなって欲しくない」と言い、「I mean it.」と本気で言ってると言います。

レベッカ: "We'll figure it out... we'll send Randall to another school, we'll get him a tutor, we'll do whatever we have to do."

ジャック: "All right."

レベッカ: "I just don't want you to be unhappy. I mean it."

This Is Us/Season 1/Episode 6

最後に

結局、I mean it.は自分の言ったことが嘘偽りのない本心で言ってることを伝える表現でした。This Is Usのレベッカのように、自分の主張を述べてから最後にI mean it.のパターンもあるし、The Big Bang Theoryのシェルドンのように、相手の受け取り方を見てI mean it.というパターンもあります。いずれにせよ、裏には強い意思が感じられます。まさしく、本気と書いてマジと読ませたい感じ。

ところで、冒頭にmeanが使われるパターンの頻度についてちょっと述べましたが、一番多いパターンを忘れていました。「I mean...」の「つまり・・・」です。これは当たり前すぎて逆に盲点でした。