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「It is What It Is」の意味

It is what it is」の意味が「それが現実」だったのですが、どういう感情が後ろに隠れているのかちょっと気になってました。それが現実だから無駄なことはするななのか、もう忘れて次に進もうということなのか、あるいは受け入れろなのか・・・。

かなり古いマンガですが、『カイジ』の中の沼編で、カイジが「夢なら覚めて欲しい」と言うと、一条が「ところがどっこい夢じゃありません、これが現実」というシーンがあるんですが(笑)、英語訳は「It is what it is」なんでしょうかね? 誰か調べて。

というわけで、海外ドラマの中からいくつかシーンをピックアップして、「It is what it is」がどんなニュアンスか見ていきたいと思います。

ブレイキング・バッド

スピード違反で警官と口論になったウォルターはスプレーをかけられ、警察署に勾留されます。それを引き取りに行くハンク。無言のまま二人は車に乗り込み、出発直前ウォルターが話し出します。妻が離婚しようとしてる、と。言葉がないハンクは「It is what it is」というのがやっとです。人生なんてそんなもの、って感じでしょうか。二人の関係を思えば、現実を受け入れろと言った感じではないですね。

ウォルター: She's divorcing me.

ハンク: I don't know what to tell you, buddy. It is what it is.

Breaking Bad/Season 3/Episode 2

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Breaking Bad [Credit: AMC]

ビッグバン★セオリー

北極圏での調査から帰ってきたレナードはペニーと一緒に過ごす時間を見つけられません。最終的に一緒になれたレナードは、ベッドの中で饒舌になります。二人の関係を友達以上になったけれど分類なんてできないと言って、「It is what it is」です。ここでは「現実なんてこんなもの」という感じ。人間関係は色々あるけれど、実際そういう関係になってみれば、ラベル付けできるほど単純なものではない。でも、ペニーはきもいピロートークに嫌気が差してきます。

レナード: we were friends, and now we're more than friends. We're whatever "this" is. But why label it, right? I mean... It is what it is and...

ペニー: Leonard? It's weird.

レナード: Totally.

The Big Bang Theory/Season 3/Episode 1

ギルモア・ガールズ

ルークと婚約したローレライとその母エミリーの会話から。ルークの連れ子と会うことができないと知ったエミリーは、ローレライに食ってかかります。自分も会わないし、もう既に決まったこと言うローレライは「It is what it is」です。エミリーとの関係を考えれば「現実を受け入れてよ」って感じでしょうか。

ローレライ: Well, he- I mean, you know, we mutually decided that I probably shouldn't have any contact with her.

エミリー: What? That's ridiculous.

ローレライ: No, it is what it is. It's what we want.

Gilmore Girls/Season 6/Episode 18

最後に

It is what it is」は、人生なんてこんなものという達観ケセラセラ派と、もうそうなったんだから受け入れろ派ぐらいに分類できそうです。まあ、ラベル貼りするとレナードに「It is what it is」と言われてしまいそうですけど。『ギルモア・ガールズ』のエミリーが婿さまの子供に会えなくてグダグダ文句言っているのを、カイジの一条が「これが現実」と言っても矛盾なく合っていそうなので、カイジのセリフも「It is what it is」で訳せそうですね。ローレライが一条ばりに目を見開いて言っている姿はおかしいですけど(笑) それでは〜