議論をしてると、自分と同じ主張の誰かを擁護したくなる時があります。その時には、このin someone's defenseで話を始めると、聞いてる方も○○の擁護をこれからするのだな、と分かりやすいです。当然のことながら、someoneには自分を入れてOK。ということは、スピーキングの試験で、試験官に自分の主張について何か突っ込まれた時などに、これは使えます。それでは、実際のドラマのシーンから、誰のどんなことを擁護しているかみていきましょう。

フレンズでは自分自身の擁護

Friendsでは夫婦には秘密はなしということで暴露し合う回。自分の秘密をチャンドラーに暴露されたロスは、チャンドラーの秘密を暴露し返します。それは、バーで男にキスしたことでした。これには驚きながら喜ぶモニカです(笑) チャンドラーは自分を擁護して、暗かったし可愛かったと言いますが・・・

モニカ: You kissed a guy? Oh, my God!

チャンドラー: In my defense, it was dark and he was a very pretty guy.

Friends/Season 7/Episode 4

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Friends [Credit: NBC]

フレンズからはまたまた自分達の擁護

全く同じ回から。秘密暴露合戦はついにはモニカまで巻き込んでエスカレートしていきます。モニカは自分で作った宝石箱をお皿にしてマカロニを食べたこと、チャンドラーは掃除のオバちゃんとエッチしたことをバラされてしまいます。最後に、それぞれを擁護して、秘密はやっぱあったほうが良いという方向になります。

モニカ: You know, in my defense... ...there was no glitter on the macaroni and very little glue.

チャンドラー: And in my defense, the cleaning lady came on to me.

Friends/Season 7/Episode 4

ビッグバン★セオリーではシェルドンの擁護

レナードと一緒に実験を始めたプロトン教授は、シェルドンの嫌がらせに辟易します。レナードは親友のシェルドンをかばうと、プロトン教授は犬みたいだと一言。レナードは実際噛まれたことがあるとしてから、シェルドンを擁護して、食べてる最中に後ろから近づいたからとします。

レナード: he's not doing it on purpose. It's just how he is. But he's also loyal and trustworthy and we have fun together...

プロトン教授: You... you know you're describing a dog.

レナード: He did bite me once. But in his defense, I came up behind him while he was eating, so...

The Big Bang Theory/Season 7/Episode 7

最後に

in someone's defense誰かを擁護する時に最初に述べる常套句です。海外ドラマではこれでもかと使われます。実際、Friendsのこの回から2箇所も出てきたくらいです。スピーキングのテストでは、自分の意見を擁護する時はもちろん、少し譲歩するときなんかに使えるんではと思います。確かに死刑制度擁護派の意見は一理あるが、試験反対派の擁護をすると・・・等々。