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「9-1-1」と「9/11」の違い

『9-1-1』と聞いてどんなドラマだと想像しますか? この数字の列から9/11に起こったアメリカ同時多発テロを思い起こす方も多いかと思いますが、残念ながら違います。そっちを表す時は数字を全部バラバラにせず9/11でナイン・イレブンと読みます。ナイン・ワン・ワンと言ってた人が昔いたので、ちょっとウンチクでした。でも、このドラマに関してはナイン・ワン・ワンで正解。だって緊急連絡を受けるオペレータと消防・警察が舞台のドラマだから。つまり、911はアメリカでの緊急連絡の番号を表していたのでした。日本の119ですね。そんなドラマ9-1-1をYouTubeチャンネルの動画とIMDbレビューを見てまとめました。

『9-1-1: LA救命最前線』の感想

ドラマ自体が911から物語が始まるので、毎回が一刻を争うシチュエーションばかり。1エピソードに複数の事件事故が描写されるっぽいが、どれもがありきたりでない状況なのが面白そう。普通の火事じゃドラマになれないからね。結婚式でみんなが踊ってたら床が抜けた等どこかでリアル聞いたことの事故や、自分の飼っている大蛇に首を絞められると言った本当かよな状況がやってくる。

9-1-1では、消防署のとある部隊が舞台(pun intended)。この部隊のリーダーのボビーは、人の名前が沢山書いてある手帳を眺めるというオフは怪しいけれど、現場では熱血漢。教会のシーン描写が何度もあるので過去に何かあったようだ。多分、その人達を見殺しにしたとかだと推測。そのボビーの元に配属されているのは黒人女性やアジア人のチムニーとダイバーシティはバッチリのメンバー。このチムニーはどこかで見たことあると思ったら、『アメリカン・クライム・ストーリー』内でOJシンプソン裁判を裁いた伊藤判事だった。でも、最初の方のエピソードで脳に杭が突き刺さってるシーンがあったので、リタイアするのかもしれない。そこに新人としてチャラ男のバックが配属されるところから物語は始まる感じかな。この男は仕事サボって女のケツを追っかけまわすタイプのようだ。そんな消防メンバーと一緒なのが黒人警察官のアシーナだ。消防と警察ってそんなに仲いいのかな? このアシーナも、子供ももうけた長年の結婚生活後、夫がゲイと判明したということで家庭に問題を抱え、それが仕事にも深刻な影響を与える。子供産んだ後で、ごめん、ゲイでしたなんて実際にあるのかな? ちなみにこのアシーナの夫は『プリズンブレイク』でお馴染みのC-Noteの役者。彼が同性愛の役を演じるのは面白そう。最後にもう一人の重要な登場人物がオペレータのアビー。40代の彼女も母親がアルツハイマーという深刻な家庭状況の中で、毎日かかってくる911を捌いていく。彼女の仕事は、状況を正確に把握し、消防部隊が現場へ到着するまでに、いかに負傷者などの生存確率を高いまま維持できるかだ。しかし悲しいことに、消防部隊が到着すると通常そこで電話は切られてしまい、その後どうなったのかは不明のまま、また新たにかかってくる電話に出なくてはならない。すごいストレスフルな仕事だね。たまに、マクドのチキンナゲットの数が少ないからなんとかしてと言った苦情もかかってくるみたい(笑) でもアビーは、エマージェンシーラインを妨害する行為は犯罪ですとプロフェッショナルに冷たくあしらうだけ。そうそう、その後どうなったか分からないと言えば、消防隊員も負傷者を病院に運んだらそこまでなので、自分たちが助けた負傷者がどうなったのか分からないという構図になっている。きっちり分業化が進んだための欠点なのかどうか。もしかしたら、そのへんの矛盾を突いた話が後で出てくるかもしれない。

全体的に面白そうなので、日本公開されたら是非とも見てみたいが、IMDbでは現時点で★7.2と評判は普通くらい。IMDbコメ欄ではいつものように、現実を正確に反映していない論争が続いている(笑)

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