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American EnglishとBritish Englishの違いって色々ありますけど、最近気づいたのがこのbloodyをBritishは強意語としてよく使うこと。アメリカのドラマでは全く聞かない表現なので、使ってる人はBritishかBritishの振りをしているアメリカ人ということになるのかな。ということで、ドラマの中でのこの意味での使われ方を見てみます。血だらけのという意味のは除外です。さて、実際の話者は本当にBritishなのでしょうか?

『LOST』から

蜂に襲われた一行。BだらけというケイトにCだと思ったとダジャレを飛ばすチャーリー。ゴメンと謝ったと思ったら、何かを見つけたようで、Bloody hellと驚きます。これはDamn itと言い換えできますかね。LOSTでは、チャーリーはイギリスのロックバンドかなんかの設定だったと思います。

ケイト: It was... It was full of bees.

チャーリー: l'd have thought C's, actually. Sorry. Bloody hell. Are these the people who were here before us?

Lost/Season 1/Episode 6

『GOTHAM/ゴッサム』から

GothamにBritishなんて居ないから、すわアメリカンかと思ったら一人居ました。執事のアルフレッドですね。ブルースが両親を殺した人を知るという人物からの申し出を受けようとすると、アルフレッドはそれはひどい強請りだと猛烈に反対します。ブルースのThere's a fine line between... なんて真似したい言い方。murderとmanslaughterとか色々応用できそうです。

アルフレッド: That's bloody extortion.

ブルース: Yeah, well, I can't help but consider it, Alfred.

アルフレッド: Well, you shouldn't.

ブルース: There's a fine line between extortion and negotiation.

Gotham/Season 2/Episode 8

『ハイっ、こちらIT課!』から

Bloody連発のシーン。ジェンはブラが体に合わず、会議中腕をくるくる回す羽目に。IT課の部屋に戻ってくるなり、Bloody thingと言いながらブラを外してロイに投げつけます。For God's sakeと驚くロイですが、Bloody pain in the arseと相当着心地が悪かったことが伺えますね。ここのarseもassのBritish形。当然のことながら、このシットコム自体がBritish。

ジェン: The bloody thing!

ロイ: For God's sake!

ジェン: Bloody thing. Bloody pain in the arse.

The IT Crowd/Season 1/Episode 4

最後に

bloodyで検索した時点でSherlockやDownton Abbey、Hotel Babylon(知ってる人居るのか?)が出てきたので、シーンの選択に結構悩んだ今回。The IT CrowdはBloodyを連発してくれてたので、ブリティッシュドラマでも選んでいます。まあ、偶然かどうかは分かりませんが、今回の例に出た人は皆さんBritishですね。アメリカ英語だとDamnが対応する単語でしょうか。