「Duh」の意味

duh」はカタカナで敢えて書けば「ダーで」すが、意味は、相手が自明なことを言語化した時にバカにして言ったり、あるいは自明なことが分からない自分自身への一人突っ込みとして、間投詞的に使われます。

例えば、バス停でバスを待っている時に向こうから友達が歩いてきて、「何待ってるの?」と聞かれたとします。この状況がまさしく「duh」にピッタリのシチュエーション。「バス停で待ってるんだから、バス待ってるに決まってるんだろ!」というわけです。それを「duh」で言うんですね。

海外ドラマでの「Duh」

それでは早速、海外番組から使用例をピックアップしてみます。どんなアホなことを言っているのでしょうか?

『コブラ会』から

ジョニーが空手道場を開くというので、衛生局の役人がチェックに来ます。その帰り、この役人はコブラ会のロゴの蛇を見てクールな「ガラガラヘビ」と言いますが、即ジョニーに「コブラ」と訂正されます。そして、自分自身に「Duh」です。ここでは何故「Duh」してるか分かるでしょうか? 画像を見れば一目瞭然。ロゴ内にコブラって書いてあるんです(笑)

役人: Huh, cool rattlesnake.
ジョニー: It’s a cobra.
役人: Oh, right, duh. I’m such an idiot.
『コブラ会』で、役人がコブラをガラガラヘビと勘違い
Cobra Kai [Credit: YouTube Premium]

『ビッグバン★セオリー』から

シェルドンの知り合いの美人のサイエンティストが部屋に泊まりに来るということで緊張するレナード。自己紹介時、helloというところをHi-loと言ってしまい、気まずさのあまり何故そう言ったのか説明して、自分自身にDuhします。つまり、Hi-loだからHiとHelloを混ぜてしまったのは明らかですから、それをくどくど説明している自分に呆れた感じです。このように、自分にduhするのもよくありますね、一人ツッコミ的に。なお、下記画像はレナードが「duh」を言ってる瞬間ですが、このように口は大きく開けませんね。

レナード: Hi-lo. Oops. I-I started to say “hi,” and then I switched to “hello” in the middle. It came out “hi-lo.” Duh.
『ビッグバン★セオリー』で、美人科学者の前で上がってしまい混乱するレナード
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

『メンタリスト』から

政治家の夫を誘拐された夫人は悲劇のヒロインを演じますが、ジェーンには通用しません。それを指摘されると「Duh」で認めます。「当然でしょ」って感じ。このシーンは、夫人回答直前のリスボンのジェーンを見る目が面白いですね。「また、私が謝る役かい・・」と呆れてるのが分かります(笑)

ジェーン: You don’t like your husband very much at all. You’re actually a very good actress playing the part of the loving wife. That’s what I think you are. Can you look at me and tell me that I’m wrong?
夫人: Duh. Of course I don’t like him very much.
『メンタリスト』で、夫のことを愛していないことを認める未亡人
The Mentalist [Credit: CBS]

『コミ・カレ!!』から

ジェフと別れたミシェルはジェフを待ち伏せて声を掛けます。「あなたは話したくないだろうけれど・・・」と何か話があることを匂わせます。ジェフはと言えば、「僕ら中学生じゃないんだから」と話を聞く体勢に。しかし、ミシェルが別れ方を最悪な形にしたと認めるや否や、「その件はビタミンduhを飲まなくちゃやってられん」と言って、薬を飲むふりをしてから、Duhと一言。何今更当たり前のこと言ってるんだ、という感じですね(笑) ジェフ的には、君が認めるまでもなくこっちはとっくにそう思っているというところ。ここで面白いのが、もう中学生でないと言いつつ、子供っぽい返しをするジェフです。

ミシェル: I think I handled our breakup poorly.
ジェフ: Before I respond to that I’ll have to take an extra-strength vitamin duh. Duh.
『コミ・カレ!!』で、ジェフは別れた彼女と話す
Community [Credit: NBC]

最後に

今回紹介の英語表現「duh」は、自明のことを言語化された時に使われる表現でした。海外アニメのアーチャーで頻繁に出てくるフレーズです。検索すると、1/3はアーチャーでした(笑) 多分、脚本家の口癖がこのduhなんでしょうね。このアニメは結構英語の勉強にもなるのでオススメです。

ダーと言っても、アントニオ猪木ではないので誤解なきよう・・・duh(笑)

それでは〜


「Duh」なシーンを集めてみた↓