仮面ライダーではない、「Shocker」で「衝撃的なこと」の意味
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shockerってカタカナで書くとショッカーなので、ギーと叫びながら世界征服を企む悪の一員的な感じがしますが(笑)、英語にそんな意味は全然なく、普通にショックをもたらす物の意味で使われます。ただ辞書を見ると、受け入れられないというニュアンスがあるようですね。その辺も踏まえつつ、海外ドラマでの使われ方を見てみます。
『ブレイキング・バッド』から
大学時代からの友人グレチェンが訪ねてきた場面。妻のスカイラーは、夫ウォルターが髪を剃っていることを、少しshockerと言ってます。確かに、視聴者的には坊主頭は見慣れてしまったので普通ですけど、初見だとびっくりですね。ここの、Look at You / 見違えたねも抑えておきたい表現。
スカイラー: Look who's here.
ウォルター: Gretchen. Hi.
グレチェン: Always nice to see you.
ウォルター: What a nice surprise.
グレチェン: Look at you. You're looking good.
スカイラー: Though a bald head is a bit of a shocker.
Breaking Bad/Season 2/Episode 6
『ギルモア・ガールズ』から
パリスはローレライのホテル会場を借りますが、その高圧的態度にホテル従業員一同辟易し、みんな見えないところに隠れてしまいます。次のシーンは、パリスが帰った後、従業員一同が姿を現したところ。ローレライは娘の親友パリスを擁護しますが、ミシェルはまるで東京ローズだと言ってから、 shockerとパリスを形容。ここでは、ローレライが言った「パリスは友だちが少ない」ことに驚いてるわけじゃないですね。そんなことは百も承知。こんな嫌な奴が世の中に居るんだという驚き。ちなみに、東京ローズは第2次大戦中、連合軍向けプロパガンダラジオの女性アナウンサーのこと。つまり、パリスの言うことは全部プロパガンダというニュアンス。
ローレライ: She has a tough exterior, but in the inside, Paris is...
ミシェル: Tokyo Rose.
ローレライ: She's lonely. She does not have a lot of friends.
ミシェル: No! Shocker!
Gilmore Girls/Season 6/Episode 3
『SUITS/スーツ』から
ルイスは、ハーバード・ロー・スクールに勤務している彼女から、同僚のマイクがハーバードを卒業した痕跡がないことを知らされます。彼女のきめ細かい性格上間違うことはあり得ないので、マイクを疑い出すルイス。秘書のダナに相談すると、成績証明書を照会すればいいとアドバイスを受け、照会して、成績証明書が届いた後の会話が次のシーン。ダナ(マイク派。マイクの経歴詐称を既に知ってる)は、マイクはハーバード行ってたんだ、これは衝撃、と白々しく大げさに驚きをshockerで表現。What a shocker. もよく使われるフレーズです。
ダナ: Mike Ross went to Harvard. What a shocker.
ルイス: You were right. I never should have doubted it.
Suits/Season 3/Episode 11
最後に
今回のshocker は、衝撃的なことを意味しました。一言「shocker」と言えば驚きを簡単に表せます。また、ギルモア・ガールズのパリスのように、そこから転じて嫌なヤツも表すみたいですね。ギルモア・ガールズ知ってる人は、Paris=shocker と覚えれば忘れないはずw。重ね重ね残念なのは、仮面ライダーのショッカーの皆さんが、全然ショッカーじゃないこと。もうちょっとショッカーらしく振る舞ってくれたら良かったのに。完璧な名前負けです(笑)
似た表現に What a Bummer: 「Bummer」の意味って何? というのも。驚き=shocker、残念=bummerという使い分けです。
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