「On That Note」の意味って?

「on that note」は、イベントなんかを次のフェーズに移す時に使われるフレーズ。自分がこの表現を知ったのは、悪名高いリアリティ番組『サバイバー』。番組最後に、投票で誰を部族から追放するか決めるイベントがあるんですけど、その投票前に皆で議論する場があります。誰がこのグループで不要かとか、今晩の投票をどういう基準で行うかなどを話し合う協議の場。その場であらかた意見が出終わった際に、司会者がこの「on that note」を使って投票フェーズに移るのがおなじみのパターン。

司会: On that note, we move on to…
リアリティ番組『サバイバー』で、部族投票に移る
Survivor [Credit: CBS]

なので、自分はon that noteを「それ(直前の議論)を踏まえて」という意味で受け取っていたんですけど、少し調べてみると、直前のイベントを必ずしも踏まえる必要はなく、 単に次に移ることを示唆する「それでは」的に使われることも多いみたい。ただこの表現は、noteの前に形容詞が付いて、直前の内容を色豊かに形容したりもするので、「そんなわけで」くらいの感じかもしれません。

以下、海外ドラマの中での使われ方を見て、on that noteのニュアンスを掴んでみたいと思います。

『HOMELAND』ではOn That Happy Note

CIA長官にロックハートが任命され、その就任前パーティーから。ロックハートがスピーチ最後にソールのことを褒めます。「それを踏まえて、食べましょう」と司会が宣言。スピーチから会食フェーズへの移行ですね。

ロックハート: To you, Saul.
周囲: Well done. Hear, hear.
司会: And on that happy note, I think we can eat.
『HOMELAND』で、パーティーのスピーチをon that happy note締めくくる司会者
Homeland [Credit: Showtime]

『ビッグバン★セオリー』ではOn That Charming Note

ハワード家に居候するスチュワートは夕食を作ってる最中。テーブルでは、ハワードとバーナデットが子供をどう育てるかを話し合い。ハワードが、体温計を口に入れてよいなんて大学まで知らなかったというと、「On that charming note」とスチュワートが受けて、夕食が出されます。体温計を口でないところに入れていたので、ここのcharmingは皮肉ですね。

ハワード: It wasn’t until college that I learned you can put a thermometer in your mouth.
スチュワート: On that charming note, dinner is served.
『ビッグバン★セオリー』で、ハワード家でスチュワートがバーナデットに夕食を出す
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

『ギルモア・ガールズ』ではOn That Humble Note

次の『ギルモア・ガールズ』の場面は、学校でローリーがデートの誘いを男子生徒から受けるシーン。「デートできない」と突っ張るローリーですが、男子生徒は冗談っぽく「デートの許可を与える」と引き下がりません。最後に、「And on that humble note.」とだけ言って、ロッカーを後にするローリー。humbleは謙虚の意味なので、男子生徒の上から目線の「許可を与える」というセリフへの皮肉。そして、「on that note」で、この会話を終了して次のフェーズに移るニュアンスですね。

ローリー: I can’t date you Tristin.
トリスティン: Well, I give you permission.
ローリー: And on that humble note.
『ギルモア・ガールズ』で、ローリーは学校でデートに誘われる
Gilmore Girls [Credit: The WB]

『ダウントン・アビー』ではOn That Modest Note

『ダウントン・アビー』でも、on that noteが会話を切り上げるのに使われていました。「私以外に話せる人を探しなさい」とアドバイスしてから、「on that modest note」で会話を終わりにします。

Then find someone you can tell. It will help more than you know. And on that modest note…goodnight.
『ダウントン・アビー』で、「on that modest note」で会話の終了を切り出す
Downton Abbey [Credit: ITV]

最後に

今回紹介した「on that note」は全て、次のフェーズに移る際に使われているのが分かりますね。会話を切り上げるのに使われるのが意外でもあり、面白くもあります。

また、形容詞をnoteに付けて前言に対し様々な色合いを追加してますね。皮肉としても使われていました。このフレーズ「on the note」は手元の辞書にも載ってなく、適当な日本語訳がちょっと見当たりませんが、「そんなわけで、それでは」くらいがやはり妥当なのかもしれませんね。

On that note、それでは〜(笑)