ハワイの「レイ」に掛けた「Laid(Lei'd)」ジョークの意味とは
広告
「Lei’d」ジョークの解説
英語のジョークというのはある程度テンプレ(定番)化されているものも結構あるんですよね。今回はそんな中の一つ、コテコテ「lei’d」ジョークが『マーベラス・ミセス・メイゼル』にあったので、それを見てみます。
場面は、ミッジ一行が夏休みに避暑地に行った場面。ミッジの父エイブは旧友の「lei’d」ジョークに耐えられません。
エイブ: I can’t listen to his litany of “lei’d” jokes.
ここの 「lei’d」ジョークとは一体なんなのでしょうか?
まず、「lei」(発音 /lei/)。これは、ハワイなんか行ったら首にかけてもらう花輪ですね。日本語でも「レイ」としておなじみ。この避暑地では、ゲストが到着すると歓迎の印でレイを掛けてくれるんです。だから、英単語leiをあたかも動詞のようにみなすと、「tonight, everyone gets lei’d! 」は「今晩みんなレイしてる!」と言うニュアンスになりますね。まあ、見たままの状況を説明してるだけで、まだ面白くないです。
次に、ここに皆さんを学生時代苦しめた「lay」(発音 /lei/)という動詞があります。英文法書の自動詞・他動詞欄で見かけたことあるんじゃないかな? 似た動詞で嘘のlieまで出て来るので、混乱した人も多そう。
さて、この動詞「lay」なんですが、海外ドラマではスラング「get laid」と使われることが多いんです。意味は「エッチする、寝る」 まあ、lay自体が「横たえる」という意味なので、これは納得できると思います。
get laid
(スラング的、他動詞、しばしば品のない)セックスする。
(slang, transitive, often vulgar) To cause to have sex.
ここまで来れば、後は簡単。「tonight, everyone gets lei’d! 」は「tonight, everyone gets laid! 」と全く同じ発音。だから「今晩みんなエッチする!」という風に響くんです。完全にオヤジギャグですね(笑) だからエイブ(数学者)は辟易したってわけ。
以上が「lei’d」ジョークの解説。ジョークは笑いのメカニズムを説明すると面白くないですね。
海外ドラマでの「Lei’d」ジョーク
さて、この「lei’d」ジョークですが、実は結構有名みたいですね。海外ドラマでのたまに出てきます。
ママと恋に落ちるまで
シットコム『ママと恋に落ちるまで』のシーンでも使われていました。ハロウィーンパーティーに居たハワイアンコスプレ女性に、「lei-ed」ジョークを飛ばすバーニー。女性は一瞬考えて、ジョークを理解します。
女性: Yeah. Right. ‘Cause I’m wearing a lei.
サンタクラリータ・ダイエット
『サンタクラリータ・ダイエット』でも、「Lei’d」ジョークがショートメッセージでジョエルの元に送られてきます。「ハワイはどう?」と言ってから「Getting lei’d?」
最後に
以上、 今回は定番の 「lei’d」ジョークを見てみました。結局lei(花輪のレイ)とlay(性行為)の発音が同じで掛けてるだけなのでした。つまんねー(笑) そりゃ、エイブも探偵モンクも呆れるわけです。
なお、「レイを掛ける」という動詞「lei」を無理やり作って過去形にしてるので、字幕上は「lei’d」だったり「lei-ed」だったり統一はされてないみたいです。
ちなみに、「エッチする」を意味するスラング「get laid」は海外ドラマで頻出するので、覚えておいて損はないでしょうね。
それでは〜
「On Fire」の定番ジョーク↓
広告