「Material」が持つ意外な意味

material」は、原料・材料の意味。「マテリアル」ともう日本語になっていますよね。

石・鉱石のマテリアル
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それが、英語では「あの人は○○の器だ」の「器」として使われることがあるんですよ。リーダーの器とか、先生の資質があるとか、ボーイフレンドなんかもそう。あとは否定形で「〜の器じゃない」 とか。

material

人や集団の人々、ある職や活動の適正がある。

A person, or people collectively, who are qualified for a certain position or activity.

そこで今回は、海外ドラマの中でのこの意味での「material」の使われ方を見て行きたいと思います。どんな器なんでしょうか?

海外ドラマでの「Material」の例

Boyfriend Material

この「material」に関しては、「ボーイフレンド」は非常によく出てくるパターン。

例えば『ビッグバン★セオリー』では、恋人エイミーとの問題で、シェルドンが自分が「ボーイフレンドの器」でないと気づくし、

Hard as this may be to believe it’s possible that I’m not boyfriend material.
『ビッグバン★セオリー』で、シェルドンは自分がボーイフレンドの器でないと気づく
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

『フレンズ』チャンドラーは、モニカに「ボーイフレンドの器」じゃないとまだ思ってるのかと問いただします。

チャンドラー: So you still don’t think I’m boyfriend material?
『フレンズ』で、チャンドラーはモニカにボーイフレンドの器じゃないとまだ思ってるのと聞く
Friends [Credit: NBC]

Girlfriend Material

当然「ボーイフレンド」があれば「ガールフレンド・マテリアル」もあるわけです。

次の『ギルモア・ガールズ』のシーンは、ローリーがローガンに好きなことを告白すると、君は「girlfriend material」だけど、僕は「boyfriend material」でないとするローガンの場面。

ローガン: You’re beautiful, you’re intelligent, you’re incredibly interesting. You are definitely girlfriend material. I, however, am definitely not boyfriend material.
『ギルモア・ガールズ』で、ローリーの告白に躊躇するローガン
Gilmore Girls [Credit: The WB]

Parent Material

自分には親の資質がないと思いがちなのは万国共通ですね。まあ、いざ我が子を手にしたら、どうにかなるものです。

次の「glee/グリー」では、荒れるクインを生まれてきた子供のことを考えろとたしなめるパック。しかしクインは「私達は親の器ではない」とつれない回答。パックは「We can be」で「なれるさ」と言いますが・・・。同系統のfather/mother materialもありました。

クイン: We’re not parent material.
パック: We can be.
『glee/グリー』で、荒れるクインは我々は親の器ではないとパックに言う
Glee [Credit: Fox]

Dating Material

『ギルモア・ガールズ』には「dating material」の面白い使い方がありました。パリスはcrushがある男友達と遊べてウキウキ。しかし、比較級を使って、僕たちは「dating material」というよりも「friends material」だと言われてしまいショボーンです。

男友達: We should do it again. I mean, as friends.
パリス: Oh… yeah, as friends.
男友達: You noticed it, too, right? That we’re more friends material than dating material?
『ギルモア・ガールズ』で、男に友達として付き合おうと言われるパリス
Gilmore Girls [Credit: The WB]

Presidential Material

最後はおなじみの、「大統領の器」でないトランプ大統領(笑)

最後に

今回の「器」という意味での「material」いかがでしたでしょうか? なかなか興味深い表現です。こういう言い方って英語っぽくて自分はかなり好き。今回意外だったのが、結構否定形と一緒に使われるんですね。

さて、皆さん自身は何materialで、何materialじゃないでしょうか? 考えてみるとなかなか面白いです。自分は・・・、そうですね、幹事 materialでないので、新年会の幹事はパス。やっぱ否定形と組み合わせると、断る言い訳として最強なんですね(笑)

それでは〜