「Not It」ゲーム

Not it」はある種のゲーム。でも日本にはないので(多分)、日本人的には海外ドラマで最初見ると結構新鮮です。

これが使われる状況は次のような感じ。子供が三人遊んでいるところに、お母さんがお使いを頼みます:

: 誰か買い物行ってきてくれない?

子供1: Not It.

子供2: Not It.

子供3: Not It.

さて、この時誰が買い物に行かされると思いますか? 当然、子供3ですね(笑) だって、遅れて「Not it」ですから。

こんな感じで、複数人のうち1人が用事をしないといけない時に「Not it」ゲームが突如起こるんです。そして、最後の「Not it」発言者がやる羽目になります。

日本語訳は、「僕やんない」とか言った意味合い。このゲームって日本にはないと思うんですけど、どうでしょうか? 無気力を競うのは日本人の趣向には合ってない感じです。いずれにせよ、ちょっと子供じみたゲームなのは確か。

ちなみに、一刻を争うので「Not it」は素早く発音されます。通常「ノイ」くらいに聞こえると思います(笑)

海外ドラマでの「Not It」

海外ドラマでこの「Not it」がどう出てくるか、以下見てみましょう。

怪奇ゾーン グラビティフォールズ

ディズニー『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』では、看板を掛けてくる雑用を頼まれた子どもたちが即座に「Not it」です。この場合は、最後に言ったディッパーが行く羽目になるんですね(実際行かされて、偶然ジャーナルを見つけるのでした)。このように、子供がやるイメージです。それにしても、メイベルはこういうの素早いですね(笑)

スタン: I need someone to go hammer up these signs in the spooky part of the forest.
メイベル: Not It.
ディッパー: Not It.
『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』で、スタン、メイベル、ディッパー、スース
Gravity Falls [Credit: Disney]

ちなみに、第一話はYouTubeで公開されています。3分50秒あたり。日本語音声だと「やだ」となってますね。

フレンズ

チャンドラー、モニカ夫妻は家を購入します。ということは、アパートメントから出ていくことに。誰がそれをメンバーに伝えるのか・・・。モニカは素早く「Not it」です。チャンドラーが「Damn it!」と言っているのは、自分が後=自分が伝える損な役目だからですね(笑)

チャンドラー: Who’s gonna tell them?
モニカ: Not it.
チャンドラー: Not it. Damn it!
『フレンズ』でチャンドラーとモニカ
Friends [Credit: NBC]

最後に

ということで、今回は「Not it」を言うゲームもどき(?)の紹介でした。お願いをされた時にすかさず「Not it」と叫ぶ感じです。嫌なタスクを割り当てられそうなビジネスシーンでは・・・当然使わないほうがいいでしょうね(笑)

ちなみに、この「Not it」が別の意味で使われるシーンを見つけました。『フレンズ』のモニカがお目当てのウエディングドレスを探しているシーンです。ここの「not it」の意味は当然「これじゃない」ですね。この後、ウエディングドレスを同時に掴んで譲り合わない、海外ドラマにはおなじみの修羅場なお約束になります(笑) それでは〜

モニカ: No, not it. Not it. Not it.
『フレンズ』で、モニカがウェディングドレスを選ぶ
Friends [Credit: NBC]