海外では灰から蘇る「Phoenix」こと「不死鳥、フェニックス」
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引き続き、イラストをもとにコラムもどきを書いていきたいと思います。今回はフェニックス、不死鳥。蘇ることで有名な空想上の生き物ですね。「不死鳥のように蘇る」なんて、日本語では既に定型句にすらなっています。
このPhoenix、海外ドラマの中でも、もちろん蘇る意味で引用されるんですけど、日本語にはあまりないと思われる特徴があるんです。適当にPhoenixが出てくるセリフをピックアップしてみますので、どんな共通点があるか見てみましょう。
From the ashes rises the phoenix...
This Is Us/Season 1/Episode 2
Phoenix. Risen from the ashes.
The Mentalist/Season 4/Episode 21
Like a Phoenix from the ashes.
The Office(US)/Season 9/Episode 8
a phoenix from the ashes.
House of Cards/Season 1/Episode 7
Two phoenixes risen from the ashes.
Elementary/Season 1/Episode 15
お分かりになったでしょうか? そうなんです。灰(ash)が必ず言及されるんですね。もちろん、ashがない例外もあるんですけど、十中八九from the ashesなんです。もう、a phoenix from the ashesだけで蘇るまで言えてる感じ。でも逆に、日本語の場合、「不死鳥のように灰から蘇る」ってあまり言いませんよね。なんか冗長に聞こえるし。なによりここでは灰は重要じゃなく、蘇ることが一番重要なんだし。
こういった言語間の小さい違いって普段なかなか気づきにくいんですけど、気づけると何か得した気分になってしまいます♪
wikipediaで日本語・英語のフェニックスの記事を読み比べると面白いです。日本語の記事本文には「灰」が一つも出てこないのに対し、英語記事には「ash」が出てきます。他の言語だとどうなってるんでしょうか? 調べると面白そうですね。
最後に、Phoenixの発音ですが/fíːnɪks/、カタカナだとフィーニクスと発音されます。フェニックスじゃないんですね。また、綴りはo無しのphenixバージョンもあるみたいです。
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