『ロシアン・ドール: 謎のタイムループ』の番組宣伝ポスター
Russian Doll [Credit: Netflix]

『ロシアン・ドール: 謎のタイムループ』感想

暇な週末、『ロシアン・ドール: 謎のタイムループ』を見てみました。ネトフリのオリジナルドラマですね。邦題からも分かるようにタイムループもの。主人公のナディアが36歳の誕生日を何回も繰り返してしまい、そこから抜け出そうと格闘する姿を余すことなく映像化した作品。と言っても、この人結構いい加減な性格なので、あんまり真剣味はないけどね。途中から、同じようにループしてる男性が加わって(?!)、一緒に抜け出すのを手伝ってくれる。

ループものといえば、『まどマギ』や『バタフライ・エフェクト』を思い出したんだけど、この作品では必ず死が訪れて、誕生日パーティーのトイレにリスポーン(再度生まれる、respawn)するのが自分的には新しかった。死が運命づけられていると言うか、どうしても逃れられない感じ。マンホールに落ちて死んだり、階段から落ちたりアホな死に方のオンパレード。ま、現実はそんなものなのかもしれない。面白いのが、途中から仲間に加わる男性キャラも何故か同時に死ぬというところ。一蓮托生。一緒に道を歩いていたら、上からなにかでっかい物が落ちてきて同時死亡とかも。

『ロシアン・ドール: 謎のタイムループ』で、頭にものが落ちてきて死ぬ
Russian Doll [Credit: Netflix]

そして、その死に関する設定で個人的にズルいと感じるのが、死亡前後で記憶をある程度お気軽に引き継げるところ。普通はさ、腕にナイフで切り傷をつけてリスポーン後の自分に情報を伝達したりするじゃん。ループから抜け出そうと必死にもがく感じ。このドラマにはそういったサスペンスがないんだよね。何回も死を繰り返すのみ。そういう意味では、設定がテレビゲーム的なのかもしれない。死んでもリセット、即リスポーン。

そうそう、『バタフライ・エフェクト』では最初の状況は全く同じで、途中のほんのちょっとした違いが後々大きな違いをもたらすというのがテーマだったけど、この『ロシアン・ドール』ではリスポーンする度に現実の状況がちょっとずつ変化する。だから、視聴者はリスポーンする都度何回も同じようなシーンを見ることになるんだけど、どこが前回と違っているか間違い探し的な楽しみ方もあるかも。少なくとも、エピソード1に関しては、全体を見終わったあと見返す人が多いと思う(笑)

『ロシアン・ドール: 謎のタイムループ』で、冒頭のパーティーの場面
Russian Doll [Credit: Netflix]

ストーリー的には、最後はちょっとしたツイスト(文字通りの)があってからの、ハッピーエンディング風。自分としては普通の佳作でした。時間があれば見てもいい感じ。

でも、IMDbを今見ると★8.1とかなりの高評価なんだよね。なにこれ。うーん、ちょっと違和感が・・・。

IMDbのサクラチェック

ということで、突発で、以前から気になっていた、IMDbのサクラの存在を調べてみることにしました。「レビュアーに怪しい奴はいねがー」ってことで(笑)

『ロシアン・ドール』に現時点でレビューで★10を付けている94名のユーザーが対象。ユーザー名をクリックすると得られる情報は、いつIMDbに登録したか、今まで何件のレビューをしたか。この番組が公開になった2月にユーザーを急遽作って、この番組だけしかレビューしてないユーザーはかなり怪しいですよね。サクラの可能性は高そう。全体の何割がそのサクラ条件に合致するか?

さて、集計結果は・・・

13%

あら、意外と少ない。ま、全部が全部サクラとは限らないけれどね。偶然2月にユーザーアカウント作成して、偶然『ロシアン・ドール』だけにレビューしてるだけかもしれないし。

ちなみに、いつユーザー登録したかの条件を外し、ロシアンドールの1番組のみレビューしてるのは全体の40%。そう、4割は『ロシアンドール』でレビューデビューなんです(笑) 今までレビューとかしたことなかったけど、『ロシアンドール』に感銘を受けて(あるいはムカついて)初めてレビュー書いたってパターンかもしれない。でも、ユーザー登録が2007年、2010年とかなのに、2019年になって初めてレビュー書くってのも不思議な気がする。そんな長く仕込みってするかな?

いずれにしても、調べてみた結論は、サクラは居たとしてもそこまで大きな影響はないかな。negligible(無視できる)って感じでした。それでは〜