「Thoughts and Prayers」の意味

thoughts and prayers」の直訳は「思いと祈り」ですね。それが届きますように(または、あなたと共にありますように)って意味で通常使われるんですけど、マスコミなんかで自分と直接関係がない悲劇的な災害が発生したときのコメントとして多用されるフレーズです。

というのも、「私の思いと祈りが犠牲者の皆様に届きますように」がたった3語で言えてしまうから。

インドネシアの大地震で現地の人が亡くなったことにコメントを求められたら

Thoughts and prayers

ですし、カルフォルニアの山火事で現地住民が困難を余儀なくされている件について聞かれたら

Thoughts and prayers

なんです。

だって、自分と直接関係ないから他に言いようがないっしょ。

水面に映る山火事
Image by sippakorn yamkasikorn from Pixabay

でも、自分の祖母が死んだとしたら、いろいろ語ることがあるわけですよね。在りし日の思い出とか、作ってくれた料理とか。涙とともに自然と口から出てくるはず。しかし、遠くで起きた悲劇に対しては悲しいけど特別述べることはないわけです。だからそんな時に「Thoughts and prayers」なんです。ほら、このフレーズの便利さがだんだん分かって来ましたね(笑)

実際、海外のニュースなんか見てると、災害が起きたときに政治家やセレブがこれを使ってるのを頻繁に見かけます。

以下のCNNのクリップでは、「Thoughts and prayers」してるだけでは銃乱射事件を止められないと批判してますけどね。

「Thoughts and Prayers」の形骸化

ところで、これだけ便利なフレーズだと、当然別の意味を帯びてくるのは自然なこと。

実際、Urban Dictionaryを紐解くと

Thoughts and prayers

悲劇に対する無関心の表現、親身になってるよう見せかけるため。

An expression of indifference to tragedy intended to seem empathetic.

と、かなり皮肉的ですね(笑)

他にも、

Thoughts and prayers

悲しみや悲劇の場面で使われる無用なフレー、。必要最低限の努力しか必要としない、というのも発言者は怠惰過ぎて実際行動して被害者を助けることに関われないからだ。しかし、心配してるって風に伝わって欲しいのだ。

A useless phrase uttered in times of sorrow or tragedies. Requires the bare minimum of effort because they are too lazy to get involved and actually do something physical to help with the situation at hand but want to come across as if they actually care.

と、こちらもこのフレーズを使う人に辛辣。この3語「Thoughts and prayers」を言うために口を動かすだけって感じですね(笑)

さて、ここまで来れば、この「Thoughts and prayers」が以前紹介した敗北のファンファーレwomp wompと一緒に使われると言っても驚かないと思います(笑)

Thoughts and prayers…womp womp

この記事は、ある議員が選挙でチートして当選した事実を実の息子にバラされたというもの。当然ここの「thoughts and prayers」は同情の気持ちなど皆無、皮肉ですね。「womp womp」とジングルまで鳴らされていますから(笑)

最後に

最後にまとめると、今回見てきた「Thoughts and prayers」、意味合いは「私の思いと祈りが犠牲者の皆様に届きますように」というもの。一見便利なフレーズかと思いきや、手垢が付きすぎてしまい、ネットでは皮肉で使われる始末でした。

日本語で例えれば、政治家が不祥事時に「遺憾の意」を多用するので、今ではその言葉に誰も何も思わなくなってしまった感じでしょうか。

とは言っても、「Thoughts and prayers」は政治家・有名人が多用してるくらいだから、重宝なのは間違いなしです。

↓2018年2月に起きたStoneman Douglas 高校銃乱射事件がピークみたいですね。当時は「Thoughts and prayers」で溢れたのでしょうか・・・。それでは〜