海外ドラマ宣伝ポスター上のキャッチコピー・惹句を鑑賞(1)
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以前、上記アイキャッチ画像を作ったときに、事前準備に海外ドラマのポスターを集めまくったんです。そのとき気づいたのが、ポスター上のキャッチコピーの意外な面白さ。短いながらもその番組を見事にユーモラスに表していたんですよね。そこで今回は、そんなポスターと共にキャッチコピーの数々を紹介します。英語の勉強にもなって一挙両得のはず。ちなみに、こういった惹句は英語だとタグライン(tagline)と言うようですね。キャッチフレーズでもOKみたいですが、タグラインの方が広告上と限定されるみたいです。試しに、tv show taglineで検索すると大量にヒットしました。「キャッチコピー」は残念ながら和製英語のようです。
以下、見出しにキャッチコピーを載せますので、下にスクロールする前になんの番組か当ててみるのも面白いかもしれません。
Smart Is the New Sexy
賢さが新しいセクシー。もちろん、これは『ビッグバン★セオリー』ですね。でも、あの四人組とセクシーはちょっとかけ離れているような・・・・。特にハワードとか。キモい(gross)の方が似合ってるかも(笑) この「○○ is the new △△」は英語には非常によくあるパターンです。「Orange Is the New Black」とか。「ツイッター is the new 俳句」とか。自分的には、「海外ドラマ is the new 英語学習」と言ってみたい(笑)
Every Sentence Is a Story
どのセンテンスも物語だ。ここのセンテンスは言葉遊び(pun)になってますね、「文」と「判決」。そして、個々の判決をめぐり刑務所内人間ドラマを描いているのが、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』。って、上で述べたばっかしでした(笑) ところで、今気づいたんですけど、邦題では冠詞の「the」が抜かれてるんですね。意図的なのか、それとも・・・。theを抜いてしまったがため、「○○ is the new △△」のパターンに気付けないのはちょっと寂しい。
Misery Just Found Company
不幸はちょうど仲間を見つけた。これは最近紹介したばっかりの『デッド・トゥ・ミー』から。不幸な女二人が友達になることを示唆しています。ちなみに、Misery loves company.ということわざがあるようで、これはそれをベースにしてますね。不幸な人は他人の不幸を望むという意味らしいです。
Change the Equation
方程式を変える。『ブレイキング・バッド』からは、化学者のウォルターらしいキャッチコピー。ここの方程式は決まりきった人生の意味。方程式に同じ数字を入れれば、毎回同じ結果が出てくる。そんなありきたりでツマラナイ人生を変えるというニュアンスが含まれてそうです。といっても、しがない高校教師からメスの元締めはいくらなんでも変えすぎのような・・・(笑)
The Game Is On
ゲーム開始。『シャーロック』からは、ホームズと犯人の知恵比べゲーム開始を暗示するキャッチコピー。どちらがどのようなトリックで勝つのか、視聴者の期待も高まります。ここの前置詞onは「始まって、行われて」の意味ですね。
We Will Bear No More
私達はもはや子を産まないでしょう。衝撃的なキャッチコピーは『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』から。もちろんこれは、ドラマ内の世界での出生率の減少を指していますが、bearにはもう一つ重要な意味「耐える・我慢する」があるのは覚えておきたいところ。つまり、このキャッチコピーは、「政府の圧政にもう我慢しない」というダブルミーニングにもなってるんですね。
最後に
今回は、海外ドラマのポスター上で使われているキャッチコピーを見てみました。短く的確に番組を表しているのが分かるかと思います。皆さんの好きな番組もキャッチコピーがあるはずなので、何となっているか確認してみるのも面白いですよ。
第二弾↓ www.serendipity.page
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