項目を列挙する方法はいろいろありますよね。andで繋げるのが一番簡単かな。ほかにも、以前スラッシュで区切るパターンも見ました。今回は、A,B,Cで列挙するパターンを見ていこうと思います。例えば、なぜ歯医者が嫌いなのかを聞かれて、「A, 痛い, B, 何をされているか分からない, C, 歯を削る音」と挙げるときなんかが典型的。向こうでは、なぜかA,B,Cなんです。数字の1,2,3もありそうな気がしますけど、自分は見たことないかな。

ところで、この言い方がよく出てくる海外アニメが実はあるんです。それがアーチャー(Archer)。アーチャーは大人向けアニメで、民間の秘密工作機関ISISを舞台にしたコメディ。自分はめっちゃ好きなんですけど、日本では何故かそんなに有名じゃないんですよね。そこで今回はアーチャーの宣伝も兼ねて(笑)、一体どんな選択肢が出てくるか、番組から少しピックアップしてみます。


とある理由で、ISISのperson of colorな秘密工作員が次々と敵の手にかかり亡くなります。所長のマロリーは、工作員の多様性がなくなることを心配します。それを、monochromatic(単色の)で表現。つまり、肌の色が一色になる=単一の人種になるってことですね。するとシェリル(左から2番目)が、私の血の1/64はチェロキーインディアンと言い出します(笑) シリル(一番左)が「A, 多分違う」と冷たく言うと、それを受けてラナ(左から3番目)が、「BからZ, その話誰も興味ないから(not give a shit)」とその後誰も続けられないようにします(笑)

マロリー: the ISIS palette has become decidedly monochromatic.

シェリル: I'm one sixty-fourth Cherokee.

全員: Shut up! So stupid.

シェリル: What?

シリル: A, no, you're probably not.

ラナ: And B through Z, nobody gives a shit.

Archer/Season 1/Episode 3

f:id:insaneway:20190630025712j:plain
Archer [Credit: FX]


シェリルは所長がISISを売ろうとしていることを知り、同僚のパムに伝えます。ジャマイカ帰りのパムが「それはirieではない」と言うと、シェリルは「ジャマイカに帰れば」と言い出します。irieはジャマイカ英語で「good」。このシーンのパムの出で立ちを見ればそう言いたくなるのも分かる(笑) パムはというと、帰れない理由を列挙しようとしますが、Aで国外退去を早々出してしまったため、B以下に述べることがなくなります。そして、話題をそれとなくISISの身売りに戻します(笑)

パム: That's totally not irie.

シェリル: Then why don't you go back to Jamaica?

パム: A, because I got deported, and B... So she can actually sell ISIS?

Archer/Season 2/Episode 2

f:id:insaneway:20190630025935j:plain
Archer [Credit: FX]


飼っていた魚をオフィスで取り上げられてしまい悲しむパム。シェリルからすれば、それは単なるstupid goldfishなのですが・・・。パムはその魚についての事実を列挙し始めます。最初に、A, 金魚ではないとしてから、Bで地下の闘魚で一緒に戦ってきた仲間であることをフラッシュバックで挙げます。なんじゃそりゃ(笑)

シェリル: what's so important about a stupid goldfish?

パム: Okay, A, he's not a goldfish, and B...

Archer/Season 4/Episode 7

f:id:insaneway:20190630030323j:plain
Archer [Credit: FX]


pope(ローマ法王)の警護をする回。アーチャーの運転にツッコミを入れるパム。理由として、A, 自分がレーサーだったことと、B, ローマ法王の方が運転がうまいことを挙げます。ローマ法王は運転できないと思うんですけど・・・。まあ、その素人運転よりもアーチャーの運転がひどいということですね。

パム: A, I was a race car driver, and B, The pope could drive better than you.

Archer/Season 4/Episode 11


アーチャーにインターネットをしないのか聞くラナですが、ミニテルをやってると言い出すアーチャー。どうやら、フランスではインターネット登場以前にミニテルという通信システムがあった模様。ラナは、A,Bでそれはネットとは違うと言います。

ラナ: do you just not have the Internet, or...

アーチャー: I have Minitel, okay?

ラナ: A, not the Internet, B, only works in...

アーチャー: France, Lana.

Archer/Season 5/Episode 4


アーチャー達はゲリラに囚われの身となります。その状況にも笑みを絶やさないアーチャーに、シリルがなぜか問いただすと・・・A. 人質ではなくビジネスパートナー、B. マドリーナ(ゲリラの女性ボス)が虎を飼ってる、そして、C. マドリーナがアーチャーに言ったguapoはハンサムの意味。つまり、誘惑して危機を脱出しようといういつものアーチャーの魂胆です。

シリル: why the hell are you smiling?

アーチャー: A, we're not their captives, we're about to be their business partners. B, I bet there's a pretty decent chance La Madrina owns a tiger. And, C, guapo means handsome.

Archer/Season 5/Episode 7

最後に

今回の内容は、A, A,... B,... C,...で列挙、B, アーチャーは神アニメ、C, しかも英語勉強にもなる、でした。

簡単なものを列挙する時はFirstly, Secondly, ThirdlyでなくA,B,Cなんですね。たしかにFirstlyなんて言い出すと、かなり大仰な響きになります。まあ、その大仰に響くのを逆に狙っておどけて使うのはありかもしれません。

ちなみに、Aの発音はカタカナで書くとエイになります。

ところで、英語のスピーキングテストでこれを使ったらどうなるのかが個人的に興味があります。列挙することって少なからずありますからね。でもちょっとカジュアルすぎるかな?(笑)