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週末、アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺を見たんですけど、これが大傑作。本当にすごかった。一人でも多くの人に見て欲しい作品です。

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そのくらい言っても言い過ぎではない感じでした。

ま、ドラマの感想は別の記事に譲るとして・・・

今回は、そのヴェルサーチ暗殺の主要テーマになっている「同性愛」がどういった英単語で表現されているかを取り上げたいと思います。知ってる人は全部知ってるはず。

それでは行ってみましょう〜

Faggot

まずはじめはこの単語faggot。これは、番組冒頭の暗殺者アンドリューがトイレに駆け込み吐く時にトイレに書かれている落書き「Filthy Faggots」。つまり、「汚らしいホモ達」とかいうニュアンス。トイレに書かれているくらいなので、相当下品な言い方です。

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American Crime Story [Credit: FX]

Gay

お次は既に日本語にもなっているgay。gayは元々「陽気な」という意味しか持ってなかったので、古い小説を読むとこの意味で出てきて、最初は面食らいます。歴史的には、ポジティブな意味を持つgayを同性愛を表す単語として使っていったという過去みたいですね。

次の場面は、アンドリューが友人からゲイと公言していないと突っ込まれるシーン。人々が聞く必要があることを話しているだけという返しです。

友人: You can't even tell people you're gay.

アンドリュー: I tell people all the time. I've told people for years. I...

友人: You tell gay people you're gay and straight people you're straight.

アンドリュー: I tell people what they need to hear.

Homosexual

ヴェルサーチにオペラに呼ばれて喜ぶアンドリューははしゃいで、同性愛者の事をfag(faggotの短縮形)と呼びます。その言い方はよろしくないと友人たちに窘められると、Homosexuals?と自問してから、とても科学的とバッサリ。正確なんだけど、Homosexualは科学的に響くそうです。こういうのは、海外ドラマでこそ学べる知見ですね。

アンドリュー: But what are we supposed to call them? Homosexuals? Hmm? Sounds so scientific. Anyway, I don't have a problem with it; it doesn't bother me.

American Crime Story/Season 1/Episode 1

Queer

別番組クィア・アイ(Queer Eye)でお馴染みのこの単語も同性愛を表すのでした。

次のシーンは、アンドリューを囲う老人ノーマンについて友人たちが話す場面。ノーマンのことをqueerと言ってますね。そして、彼(ノーマン)は君(アンドリュー)の話しぶりが好きと評しています。これは、このドラマを見ればその通りなんです。視聴者もアンドリューの話しぶりには惚れます(笑)

ノーマンの友人: Norman's a conservative old queer. He likes the fact that you can carry on a conversation

American Crime Story/Season 1/Episode 5

最後に

今回は同性愛者を意味する英単語をネットフリックスで公開されたばっかりの海外ドラマ「ヴェルサーチ暗殺」から拾ってみました。

アンドリューが気にしないと言っても、この中ではFaggotが絶対使っちゃいけない表現ですね。

この海外ドラマの下敷きとなった実際の事件は1997年に起きたのですが、仮にもし今だったら同性愛者への見方も違っていてこの事件は起きていなかったのかも、と考えると悲しくなってしまいます。