『English as a Second F*cking Language』との邂逅

去年古本屋のワゴンセールで見つけて買ったこの本『English as a Second F*cking Language』。もうね、名前からしてかなりやばいんですけど(笑) 1996年発行で、もう入手できないと思いきや、なんとAmazonでKindle版が出てると知ったので 今回レビューしてみます。ちなみに、F*ckingはFuckingのことで、一部メディアでは禁句・放送禁止用語だし、汚い言い回しなので人目に触れる公のところでは使うべきではない。そのため、F*ckingと検閲的な題名になっていますね。

『English as a Second F*cking Language』の概要

この本は、日常会話や海外ドラマで頻出の汚い表現、いわゆる卑語の性交、男性器、女性器、乳、ケツ、大小便、屁、神への冒涜なんかについての使い方を、第二外国語として英語を学んでる人へ簡潔に説明する本です。実際紙の本は90ページ足らずなので、その短さが分かると思う。でも、内容は結構本格的。学校の英語の先生が教えてくれない内容が満載です。自分もこの本を読んでかなり衝撃を受けましたから。だって、男性器の章の最後に、覚えるべき単語と忘れるべき単語が列挙されるんですけど、

NEED TO KNOW: balls, cock, dick

知っとくべき: balls, cock, dick

なのに対し、

FORGET IT: penis, weenie

忘れておk: penis, weenie

ですからね。penisなんて忘れちまえというこの大胆さ。素敵すぎる・・・(笑)

章構成は、まずそのテーマについての大まかな、文化的歴史的説明があって、そこからその概念を表す英単語を一つずつ説明していく感じです。例えば、睾丸がテーマの章は、概要を説明し終わった後、balls, cod, nuts… なんかをそれぞれ説明していく感じ。名詞だけでなく、動詞・句動詞なんかもちゃんと抑えてあるので、海外ドラマを見る分にはこれで十分かな。そして最後に、その章で紹介した単語の中で覚えるべきものと忘れるべきものを著者視点で分類します。ところどころ会話の例が記載されているので、かなり親切設計。ちゃんと第二外国語に英語取ってる人向けにはなってます。そして、本の最後には、 The Final F*cking Examと称し(笑)、集大成の卒業検定クイズまである配慮。

『English as a Second F*cking Language』の感想

本書の対象者については、こういう汚い下卑た英語表現に一度もお目にかかったことのない人、慣れてない人はまだ読まなくていいと思う。読んでもチンプンカンプンなので。逆に、海外ドラマや映画なんかでよく出てくるので、一回立ち止まって整理したいって人にはおすすめかな。または、同僚の外国人がfuck連発してたのを聞いたとか。こういった下品・粗野な言動になるってことは、その人の感情が顕になっている証拠。その人が平常心でないことを理解する上で卑語は重要な要素なんです。

それから、この本の冒頭に例文として次の会話が提示されるんだけど、この内容がほとんど分かる人は読む必要はないです。本書にはそれ以上のものは出てきませんので。

John: Mary, would you like to attend the opera this evening?

Mary: Fucking-A. Should I wear my black dress?

John: Why the fuck not?

Mary: Fucked if I know—Oh, fuck! I just remembered. It got fucked up in the wash.

John: Well, fuck the opera, let’s stay home and fuck.

Mary: Good fucking idea.

English as a Second F*cking Language: How to Swear Effectively, Explained in Detail with Numerous Examples Taken From Everyday Life/Johnson, Sterling

ちなみに、性交の意味でのfuckは「let’s stay home and fuck」の箇所だけですね。

最後に、このブログの副題「The Name of the Game Is Communication」はこの本の一節から取ってます。そのくらいリアル会話に特化していますね。購入した場合は是非探してみて(笑)

本書の表紙にあるスティーヴン・キングの「Great Fucking Book!」の惹句はまさにその通りだと思います。それでは〜

Fucking Good!


関連する海外番組↓