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はじめに

F-bombって最近出てきた単語なんですけど、一体何のことだか分かりますか? bombなので爆弾っぽいですが、どんな爆弾なんでしょう?

実はこれ、物理的な爆弾のことではないんです。ここの「F」はいわゆるF-word、FuckとかFuckingのことなんですね。

アメリカ人が感情を爆発させるとFuckingとか連発するのはアメドラのよくあるシーンですが、そのFucking連発を爆弾を落としてるとみなしてるんです。感情の爆発と爆弾の爆発が掛かってるんですね。だから、上のイラストの吹き出しの中にセリフ入れて、それをF-wordで装飾すれば立派なF-bombになります(笑)

ただ、この表現は2012年辞書に載ったので、一昔前の海外ドラマでは全く見かけないですね。あと検閲があって、そもそもテレビでF-wordが許されてないというパターンもありますけど。

海外ドラマでの実例

ところで実際の使用例ですが、シーズン2が待ち遠しいビッグ・リトル・ライズでは、マデリンが家族と食事を取ってるシーン。マデリンは自分の劇団の公演中止の嘆願書に親友ボニーが署名したことが許せません。一方娘は、その劇って人形がF-bomb落とすやつ?と聞き返します。

なにそれ? その劇超見たいんですけど(笑) ということで、劇の練習シーンを探してきたので、下に載せておきます。ちなみにAvenue Qは実在する劇みたいですね。YouTubeで大量にヒットしました。

マデリン: Well, speaking of Bonnie, do you know what she did today? She signed a petition to stop our production of "Avenue Q."

娘1: Is this the play where the puppets drop the F-bombs?

娘2: Cool.

Big Little Lies/Season 1/Episode 1

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Big Little Lies [Credit: HBO]

実は、自分が見た中では「F-bomb」はこれ1件しかヒットしなかったんです。

これだけではなんなので、実際F-bombが落とされているシーンを探してみたのが次。

オザークにようこそでは、FBI捜査官に騙されたと感じた男がF-word連発して食って掛かってました(笑) ちなみに、ここのF-wordの意味が全て分かればかなりすごいです。下に個人的な解釈を載せておきます。

男: Fuck you, you faggot fuck! You fucking turned me! You fucking turned me! Get the fuck off me!

Ozark/Season 1/Episode 9

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Ozark [credit: Netflix]

  • Fuck you → くたばれ、この野郎系の罵り
  • you faggot fuck → ホモ(faggot)野郎(fuck)
  • You fucking turned me! → 強意のfucking
  • Get the fuck off me! → Get off me!(放せ)にthe fuckを付けて強意

って感じです。

最後に

今回紹介したF-bombはF-wordを連発することの意味で、アメドラでよく出てくる場面のことでした。ただ、F-bombという単語自体が使われるシーンはあまりない印象です。

F-wordの意味を理解するのは海外ドラマを英語で視聴する上で避けては通れない関門なんですけど、これがなかなか説明が難しいんですよね。だって、使ってる本人は感情高ぶっているから、理屈じゃないので(笑) まあ、基本は強意だと思ってれば問題なしかな。

より詳しく知りたい人は、以下の記事で紹介した本を読んでみるといいかもしれません。それでは〜

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