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alumni.media.mit.edu

American Phrase Bookという散発的にツイッターで話題になるウェブページがあります。というのも、その内容が興味深いから。学校で習った英語なんてここでは一切通用しないんです。

と、その前に、このページのIntroductionにいいことが書いてるので全部見てみましょう。

Introduction

Many people moving to the U.S assume that they pretty much know English. After all, they have studied the language and watched many hours of American TV.

米国へ移って来る多くの者は、英語が簡単と思いこんでいる。というのも、彼らは英語を勉強して、アメドラを大量に見たからだ。

American Phrase Book

素晴らしいですね。このブログで言ってることが書かれています! 英語なんて海外ドラマ見てればおkなんです。

イントロは更に続きます。

Upon arrival it is therefore often to their surprise how many seemingly simple phrases actually turn out to mean something completely different in the US American variant of the English language. Interpreting these phrases literally, results in misunderstandings that can at times lead to severe complications.

到着するとすぐ、一見すると単純なフレーズの数多くがアメリカでは実際には完全に異なった意味があることに驚くことになる。これらのフレーズを文字通り訳すことは誤解を生じる結果となり、時によっては状況を複雑化させることにもなる。

This phrase book is aimed to help newcomers to the U.S understand what some popular local idioms really mean.

このフレーズ集は、有名なイディオムの真の意味を、米国新入りの皆さんに理解してもらう手助けとなることを目的とする。

More generally, the immigrant should keep in mind a golden rule: US natives will usually phrase everything in a manner that creates the least social friction in any given interaction. In most cases this results in shying away from a negative description or opinion. Almost as often, it even means not saying anything definite, and instead just stating possibilities and options.

より一般的には、移民の皆さんは次の黄金律を心に留めるべきだろう:米国市民はどんな交流に際しても、社会的衝突が少なくなる方向で様々なことを言い回す。多くの場合、このことは否定的な表現や意見を避けることに繋がる。大抵、これは具体的なことを言わず、その代わり可能性や選択肢をただ述べるだけを意味する。

この黄金律なんて、米国社会に特有でもなんでもないですよね。

さて、イントロの下に誤解を生むフレーズとその真の意味が列挙されていますので、少しピックアップしてみましょう。実際、全部目を通すことをおすすめします。なかなか興味深いですから。

フレーズ真の意味
Thanks[This phrase doesn't have a meaning per se]
That's a great idea, but...That's a bad idea
Good job!You didn't fail
That's a good questionI don't have an answer

と言った感じ。本音と建前が半端ないですね(笑) Thanksが意味を持たないとか、Good job!が失敗しなかったとか酷いように聞こえますけど・・・

でもさ、これって英語とか言語は関係ない話じゃないですか。コミュニケーションの問題。相手のことをどうでもいい・もう一生会わないと思ってたらズケズケ言うだろうし、相手のことを思っていたら軋轢を産まないよう・今後の人間関係を悪くしないような話し方をするってだけ。日本語でも、そして他の言語でも、当然こんな例は山ほどありますよね。

例えば、京都なら・・・

フレーズ真の意味
ぶぶ漬け食べてく?早く帰れ

って感じかな?(笑)

私が今回引っ掛かったのは、海外ドラマ見ててもこういったことは学べないように冒頭で書かれている点です。だから、記事にしました(笑)

いや、見てればそんな例はゴマンと出てくるので実際学べるんですよね。

例えば、以前紹介したCool, Interestingなんて最たる例。興味なくてもInterestingなんです。

www.serendipity.page

That's a good questionだって、考えを頭の中でまとめる時の時間を稼ぐとりあえずの返事ということに自分の中ではなってますし(笑)

いずれにせよ、英語にだって本音と建前はあるし、そういうことは海外ドラマでも学べるよってお話でした。こういう裏にある真の意味を読み取るのって、言語学習とは別のスキルセットですよね。でも、そういうものもスムーズなコミュニケーションを行う上で欠かせないのは強調したいかな。結局、このブログの副題(サブタイトル)が示すように「The Name of the Game is Communication」なんです!