レストラン帰りにおなじみ「Doggy Bag」の意味と語源って?
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今回紹介するボキャブラリーはdoggy bag(ドギーバッグ)。doggyは犬を可愛く言った言い方ですね。日本語のワンちゃんというニュアンス。doggieとも綴るようです。そして、その袋なんだから・・・。
なんか飼い主が犬の散歩中に持ち歩く後始末用の袋を思わず思い描いてしまいそうですけど(笑)、全然別モノですから以後忘れて下さい。
この袋は、レストラン帰りに持つことがほとんどなんです。
例えば、次のシーンはビッグバン★セオリーから。レナードは、大富豪の未亡人と会食した後、車で送られる最中。ここで、レナードの膝の上に乗ってる袋に注目です。犬のイラストが描いてありますよね。そうです、これがdoggy bagなんです!
では、袋の中身は一体何でしょうか? 帰りにレストランで受け取ったんだから・・・食べ残しなのでしょうね。注文したけど食べられなくて残すことなんてよくありますから。ここでレナードが愛犬家なら家で待つワンちゃんへのためでしょうけど、残念ながらレナードは犬なんて飼っていません。だから、結局、これは自分自身・家族が家で食べる用なんです。朝食になるのかもしれませんね。
では、食べ残しを入れる袋を何故doggy bagと呼ぶかですが、Wikipediaにその理由が書いてありました:
Doggy bag
Diners in a restaurant may leave uneaten food for the restaurant to discard, or take it away for later consumption. To take the food away, the diner might request a container, or ask a server to package it. Such a container is colloquially called a doggy bag or doggie bag. This most likely derives from the euphemistic pretense that the diner plans to give the food to a pet, rather than eat it.
これは婉曲的な口実から来ているのだろう、実際自分で食べるというより、ペットの餌として持ち帰るんだと。
つまり、飼ってるペット用のフリをして食べ残しを持ち帰る、そのペットの代表が犬だからdoggy bagというわけ。
なかなか面白い語源ですよね。なんだ、西欧人も結構繊細なんだなって感じ(←偏見)
でも、海外ドラマを見ていると、doggy bagに恥じらいとかあまり感じられないんですよね。もう既に食べ残し用の袋という一般の名詞になってしまっている感じ。
例えば次のスーパーナチュラルでは、doggy bagに入れてと自ら言ってますし、
Put it in a doggie bag.
Supernatural/Season 10/Episode 4
ギルモア・ガールズでは、ダイナー側の「何か他に頼むものある?」に客側がdoggie bagです。
ローレライ:
A doggie bag.
ビッグバン★セオリーでは、レストラン外でも使われるという例。ラジが帰るというので、ハワード母はドギーバッグに残り物詰めようか?と尋ねます。
ハワード母: Well, if you have to go, how about I put a little doggie bag together for you?
ラジ: That would be lovely, thank you.
The Big Bang Theory/Season 6/Episode 15
最後に
今回はDoggy Bagの意味を見てみました。それは、「レストランなどで食べ残した物を入れる袋」のことでした。婉曲的に、自宅のペット用のフリをしてるんでしたね。今ならリサイクルは普通の考えですが、昔はそうでもなかったんでしょうね。意地汚いとか、浅ましいとか、そういうレッテルが貼られたんだろうなと思うと、時代の変遷が感じられます。
ちなみに、上でちょこっと触れた犬の散歩時のうんち用袋ですが、調べるとdoggy poop bagと言うらしいですね(↓)。ちゃんとpoop(うんち)を付けて区別してくれていて助かりました。英語がわからない外国人がdoggie bagとdoggy poop bagを間違えるというネタを今思いつきましたが、シットコムなんかで既にありそうですね(笑) それでは〜
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