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Image by wgbieber from Pixabay

Aloneを辞書で引くと「独りで、孤独で」と言う意味が載ってますが、コンテキストによっては「独りで」と訳すとうまく行かない場合がありますので、その例を海外ドラマのシーンを通して見てみたいと思います。

ビッグバン★セオリーから

シェルドンの双子の姉がシェルドンに話があるようです。「ちょっと話がある」と言ってから、Aloneを付け加えています。シェルドンも、「みんな急に僕とaloneで話したがるようになったのはなんでだ?」と疑問を持ちます。両aloneとも独りでと訳すとかなりおかしい感じです。というのも、会話は二人で行うものだからですね。実は、ここのaloneは、他の友人達から離れて、プライベートで、と言う意味。人数を具体的に指定して「二人っきりで」とも言えます。

シェルドン姉: Shelly, can I speak to you for a minute? Alone.

シェルドン: Why does everyone suddenly wanna talk to me alone?

The Big Bang Theory/Season 1/Episode 15

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The Big Bang Theory [Credit: CBS]

ブレイキング・バッドから

最近『ブレイキング・バッド・ムービー:エルカミーノ』が公開された『ブレイキング・バッド』。

ジェシー宅を訪れたウォルターは、ドアが開くなり中にズカズカ入り、開口一番「Are we alone?」と凄みます。ここも、「(家にいるのは)我々だけか?」と聞いてるんですね。

ウォルター: Are we alone?

Breaking Bad/Season 4/Episode 8

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Breaking Bad [Credit: AMC]

まとめ

というわけで、まとめると、aloneを杓子定規に「独りで」と訳しちゃいけないのは、他者から孤立して二人以上で何かするときでした。日本語の「独り」は人が一人であることが前提ですからね。そこが大違いなんです。

aloneなんて一見単純な英単語ですけど、日本語で一言で完璧に言い表す語彙がないってのは結構面白いですね。「孤立」と訳すと今回の場合はうまくいきそうですが、逆に「独り」の訳がふさわしい場合におかしくなりますし。

こういう微妙な違いに気付けるのが、外国語勉強の醍醐味かもしれませんね。それでは〜