狂ってる

狂ってる馬二頭
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英語で「頭がおかしい、いかれてる、気が狂ってる」というのはいろんな言い方がありますが、今回は「狂った」を意味する4つの英単語をピックアップして、その使われ方を見ていきます。

バナナ(Bananas)

『ブレイキング・バッド』から。ジェシーの家に遊びに来た仲間が、天井にぽっかり空いた大きな穴のこと指摘します。するとジェシーは、家自体が沈み(settle)、崩れ落ちてる(cave in)と言ってから、「bananas🍌」です。状況がイカれてると言ってるんですね。ここはcrazyに置き換えても問題ないですね。

ジェシー: Oh, yeah, uh, no, man, I think the house is just settling. You know, it’s been caving in left and right. Hit me in the eye. Heh-heh. It’s bananas.
『ブレイキング・バッド』で、ジェシーは友人たちに家に穴が開いた理由を説明
Breaking Bad [Credit: AMC]

ナッツ(Nuts)

ナッツ🥜」にも狂ったの意味があります。

次は、ウォルターが単独でギャングのアジトに乗り込み、そこを持ち込んだ爆弾で爆発させた場面。ボスはウォルターのことを「nuts」と言います。狂ってる、イカれてるってことですね。ちなみに、この場面の爆破シーンの外からの俯瞰を見てみると、リアリティを出すためか、爆発するビルの下に普通にギャングの連中がたむろってますね。これを撮影したスタッフの方がnutsのような・・・(笑)

ギャングボス: Are you fucking nuts?
『ブレイキング・バッド』で、トゥコのアジトを爆発するウォルター
Breaking Bad [Credit: AMC]

カッコウ(Cuckoo)

『ビッグバン★セオリー』では「カッコウ(cuckoo)」の語源に言及しているシーン。

シェルドン姉がシェルドンのことを神からの特別な贈り物に形容すると、シェルドン本人は、自分はカッコウ🐦と言います。というのも、カッコウの卵は別の一般の鳥の巣に置かれ、カッコウのひなが餌を横取りし、一般の鳥のひなは餓死するから。つまりシェルドンは、自分(カッコウ)は一般ピーポー(一般の鳥)より上と言いたいんですね。実は、まさにこの理由によりカッコウに狂ってるという意味が出たんだそうです。他人の鳥の巣に我が子を置くカッコウは狂ってるってわけ。ここのシェルドン姉の返しが機知に富んでいるのが分かるでしょうか? cuckooで終わると思った。つまり、「I was more like a cuckoo」でシェルドンの話が終わると思ったんですね。そして、cuckooに「狂ってる」の意味があるので・・・

シェルドン姉: Okay, Shelly, sit down. Now I’ve lived my whole life dealing with the fact that my twin brother is, as mom puts it, “one of God’s special, little people”.

シェルドン: I always thought I was more like a cuckoo bird. You know, a superior creature whose egg is placed in the nest of ordinary birds. Of course, the newly hatched cuckoo eats all the food, leaving the ordinary siblings to starve to death. Luckily for you, that’s where the metaphor ended.

シェルドン姉: I thought it ended at “cuckoo”.
『ビッグバン★セオリー』で、昔話に話を咲かせるシェルドンと姉
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

ロコ(Loco)

自分はlocoってlocomotive(機関車)から来てると思ってたんですけど、今回この記事書くのに調べたら、中毒になるロコ草⤴️ってのがあるみたいですね。

この「loco」に関しては、『Key & Peele』のロコ・ギャングという寸劇を挙げておけばOK。頭のイカレ具合を競い合うギャングです(笑)

最後に

今回は狂ったを意味する英単語を4つ(bananas, nuts, cuckoo, loco)見てみました。語源とか調べるのも面白そうですよね。猿はバナナがーとか、ナッツは脳に見えてーとか色々出てきますから。

日本語でも、頭がオカシイことを表す表現は出てきては消えを繰り返してるので、十年後はどんな単語が使われているかを想像することすら不可能ですね。ネットスラング的な池沼やガイジなんてまだ使われているのだろうか? それでは〜


似た表現certifiableってのを見たことがありました↓