「Here We Go」2つの意味

日常会話でよく聞くフレーズ「Here we go」は、これからなにか始める際の掛け声「さあ、行くぞ、始めるぞ」の意味で幅広く使われます。

here we go

(idiomatic) Said when something is starting to happen.

(イディオム的)何かが起こり始める時に言われる

例えば、次のセリフなんかが典型的な使用パターン。準備具合を聞いて「さあ、始めるぞ」って感じ。

Are you ready? Here we go!

The Walking Dead

そんなHere we goですが、面白いのが、「また始まった」と過去何回も起きたことが再度起きてうんざりする時にも使われるんです。

here we go

(idiomatic, sarcastic) An expression of frustration upon seeing or hearing something bad repeated.

(イディオム的、皮肉)なにか悪いことが繰り返されるのを見たり聞いた時に使われるイライラの表現

具体例で言えば、会社の上司が「俺が若い頃はー」とか言い出したら、そしてそれが過去何回も繰り返されたことなら、それがまさに「Here we go」とひとりごちる瞬間なんですね(笑) 「まーた始まったよ」って飽き飽きしてる感じで呟けば完璧。

ちなみに、辞書にはagain付きで載ってますが、海外ドラマだとagain無しでも普通に使われていますね。重要なのは、うんざりしてるトーンで言うこと。もう耐えられない、勘弁してよ、サゲサゲ↓↓って感じです。

海外ドラマでの「Here We Go (Again)」

ビッグバン★セオリー

海外番組でHere we goされるキャラと言えば、『ビッグバン★セオリー』のシェルドンをおいて他にはいないでしょう。ちなみに、Here we goするのは相方のレナードですね。「またいつものが始まった」っと呟くのがおなじみのパターンです。

例えば次の場面では、タイ料理を食べるのに、ラジは箸(chopsticks)がないか聞いてしまいます。すると、すかさずシェルドンが箸のうんちくを語りだします。もちろん、レナードはそんなこと何十回も聞き飽きているので、「Here we go」なわけです。ちなみに、下のスクリーンショットは、シェルドンが雄弁にタイ料理話を物語ってる時のレナードとラジの表情。レナードが「だから言っただろ」、ラジが「ごめん」と言う感じが出てますね(笑) その裏では、シェルドンがタイ料理について独演会です。

ラジ: Any chopsticks?
シェルドン: Don’t need chopsticks, this is Thai food.
レナード: Here we go.
『ビッグバン★セオリー』で、レナードとラジはシェルドンにげんなり
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

他にも、次のシーンでは、クリスマスツリーの頂点にアイザック・ニュートンの胸像(bust)を飾ろうとするシェルドン。ペニーは皮肉で「very Christmassy」と言いますが、シェルドンは「Excuse me」とその皮肉に敏感に反応して、ニュートンとクリスマスの関係を述べ始めます。もちろん、レナードはそんなこと何十回(略)

シェルドン: Excuse me, it’s much more Christmassy than anything you’ve put on the tree.
レナード: Here we go.
『ビッグバン★セオリー』でレナードとペニーはシェルドンにうんざり
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

こうして見ると、『ビッグバン★セオリー』のシェルドンのうんちく開始+レナードの「Here we go」はある意味テンプレですね(笑)

プリズン・ブレイク

最後に『プリズン・ブレイク』の例も見てみましょう。こちらはagainが付くパターン。

マイケルが刑務所破りの準備に取り掛かるシーン。同房のスークレは「here we go again」で「またかよ」と嫌々な感じを出します。まあ、マイケルが捕まれば、同房の自分も見て見ぬ振りをしたことでとばっちりを食うからですね。

ちなみに、ここのスークレのセリフを「here we go!(↗)」と陽気にしたらどうなるでしょうか? 「さあ、やるぞー!」とマイケルの刑務所破りに乗り気の意味になってしまいます。実際のこの場面を見れば、表情・声のトーンで違いは明らかですけどね。この後エピソードが進むと、刑務所脱出に乗り気になっていくスークレです。

看守: Gates closing!
マイケル: It’s time.
スークレ: Time? Oh, God, here we go again.
『プリズン・ブレイク』で、マイケルにうんざりのスークレ
Prison Break [Credit: Fox]

最後に

今回は「Here we go」の2つの意味を見てみました。「やるぞー」とやる気に満ちあふれているのと「また始まった」とうんざりのパターン。

奥さんがガミガミ言い出したら「Here we go」だし、お父さんが宿題やれ言い出したのも「Here we go」。校長が朝礼で長話始めたらそれも「Here we go」。まるで人生は「Here we go」でできているかのよう(笑)

ちなみに、うんざりの「Here we go」は基本的に自分ではない第三者がやり出すことに対するものですね。それに引き換え、やるぞーの「Here we go」はweなので自分も含んでやりはじめるイメージでしょうか。そうだとすると、うんざりのHere we goがなぜweなんだとか疑問に思わなくもないですが、まあ、第三者によって「また始まった」ことに巻き込まれている犠牲者なので、weなのかもしれません。この辺は英語ネイティブでないと分かんないところです。

このブログもついつい脱線しがちなので、読者の皆さんにHere we goと言われないようにしなければ・・・(笑)

それでは〜