「Fruit」を成果という意味での「実り」と訳すパターン
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みんな大好きフルーツ(fruit)🍒ですが、英語だと結果や成果の意味で使われることがよくあります。
海外ドラマの例だと、例えば次の『ヴァイキング 〜海の覇者たち』では、司祭がラグナルの心に毒を盛ったから、その結果を見守ろうというセリフが出てきます。ここのfruitはもちろんフルーツ🍑の方ではないですね。
The priest poisoned Ragnar's mind and now we see the fruit of it.
Vikings/Season 3/Episode 10
他にも、低いところにぶら下がるフルーツ🍎(low-hanging fruit)は、簡単に手に入れられる成果の意味で出てきます。だって、ハシゴも木登りも必要なく、ただ掴めばいいのですから。
次の『ビッグバン★セオリー』では、ラジがバーで女の子と盛り上がるのを見た女性陣が、彼氏に捨てられ、酔って、好きな映画が「スラムドッグ・ミリオネア」な女性はラジにとってみればlow-hanging fruitと形容。簡単に落とせるってわけですね。
ペニー: That girl just got dumped by her boyfriend, she's angry, she's drunk and her favorite movie is Slumdog Millionaire.
エイミー: That is some low-hanging fruit.
The Big Bang Theory/Season 6/Episode 11
自分は英語のこのfruitの使われ方をずっとオモシロイと思っていたんですけど、よくよく考えたら日本語にもあるじゃんって気が付きました(笑)
fruitを「フルーツ🍇」と訳すからいけなかったのですね。果実・実りと訳せばよかったのです。そうすれば、ちゃんと成果の意味になる! つまり、日本語英語共に根底のアイデアは同じなのでした。
これはちょっと興味深い状況ですね。だって、fruitを日本語化したフルーツ🍈と訳すと成果の意味が出ないのだから。果物の意味しかないのです。もちろん近い将来、フルーツ🍓に成果の意味が出るのことも考えられますが・・・
もしかしたら、このfruit以外でも、カタカナで訳さなければ日本語英語共通という単語は探せば他にもあるかもしれませんね。
最後に、『ブレイキング・バッド』の次のシーンを紹介して終わります。
ソウルがガスの情報を集めてウォルターに報告するシーン。ソウルは自分の情報はfruitfulではないとしますが、ウォルターにとってはfruitfulなのでした。ティオとガスのある関係に気がつくのです・・・。ここの、fruitfulはフルーツ🍌がいっぱいという意味ではないですよね(笑) 成果がいっぱい、有益と言う意味なのです。
ウォルター: Wait. Tio murdered someone close to Gus?
ソウル: I know, it sounds not particularly fruitful. But, sorry, that's all I got.
ウォルター: They're enemies, not friends.
Breaking Bad/Season 4/Episode 13
ちなみに、『ハンドメイズ・テイル』の世界の挨拶で使われるfruitは「実り=子をたくさん産む」ってことですね。
Blessed be the fruit.
Blessed be fruitful.
以上、最近気がついた英単語「fruit」に関するお話でした。それでは〜
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