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Image by Peggy und Marco Lachmann-Anke from Pixabay

動詞useは非常に便利な(useful)動詞ですが、目的語を人にすると「悪用する」という意味が出ることがあります。相手の善意を利用するとか、相手が知らないうちに利用するという意味。つまり、騙す感じ。take advantage ofとかexploitなんかと似た意味です。

典型的なのが、映画やドラマで、悪役がヒロインに近づき恋愛関係になって内部情報を入手するようなパターン。途中から二人の愛は本物になるんですけど、最後の方でヒロインが情報漏洩に気づくんです。そして、悪役に

私達の愛は嘘だったのね。単に私を利用していたのね

とか言うのはどこかで一度は聞いたことのあるセリフ(笑) ここでの利用するがまさにuseなんです。

実際、海外ドラマでも、このuseの利用はよく出てきます。

例えば、次の『ブレイキング・バッド』では、長年義弟のウォルターに裏切られていた麻薬捜査官のハンクが、useを使ってウォルターに騙されていたことを表現しています。もちろん、ハンクは騙されていたことはずっと後(シーズン5)になって気づくのですけどね。

ハンク: My own brother-in-law, lying to me for over a year. Using me. Maybe you understand that feeling. Help me out here, Jesse... and we can put him away. I know you want that.

Breaking Bad

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Breaking Bad [Credit: AMC]

他にも、『プリズン・ブレイク』では、兄リンカーンに恋人サラが死んだと嘘をつかれたマイケルがYou used meです。

マイケル: You used me, Linc. So I guess you and the Company have something in common.

Prison Break

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Prison Break [Credit: Fox]

以上、海外ドラマでよくある「(人を)悪用する」のuseの紹介でした。現実世界では「私を利用していたのね」と言う側に回らないようしたいものですね(笑)

それでは〜