「You Get the Idea」の意味

今回見ていく「you get the idea」は、何かを説明した後に使われる定番フレーズ。通常その説明は直接的なものではなく、間接的だったり行動で示したりで、相手の類推する能力に委ねることが多いようです。

例えば、ゲートボールを全く知らない人に説明するのに

チーム戦で点数を競うスポーツで

各個人がボールをパターゴルフみたいに打って、コート内のゲートに通すと得点

各個人のコート内のボールの位置が重要でチェスみたいな戦略性がある

You get the idea

と言う感じです。これだけじゃゲートボールの詳しい説明にはなってませんよね。点数の仕組みもチームの人数もコートの外に出たボールの処理も何も述べてません。でも、大まかにイメージすることだけならできますよね。だから、you(あなたは) get(分かる) the idea(ゲートボールを)ということなんです。

海外ドラマでの「You Get the Idea」の例

それでは、海外ドラマ内でどのようなことを説明するのに「You get the idea」が使われているのか、ちょっと見てみましょう。

『フレンズ』ではホテルで元を取る方法

チャンドラーとロスはホテルの予約がうまく取れていなかったため、超高級ルームで一泊することになるはめに。しかし、ロスは金を取り戻すと称して、ホテルの備品を持っていこうとします。リンゴを腕いっぱいに抱えながら、「you get the idea」です(笑) 一方チャンドラーはというと、一個100ドルのリンゴならね、と乗り気でない模様・・・

ロス: I take six.
チャンドラー: Great. At $100 an apple, we’re there.
ロス: Come on, you get the idea. You know, we’ll make our money back in no time.
『フレンズ』で、ロスは損を取り戻そうとホテルの備品やりんごを盗む
Friends [Credit: NBC]

『ブレイキング・バッド』では囚人の服役理由

手下のバッジャーが警察に捕まってしまったため、弁護士ソウルを頼るウォルターとジェシー。そこで、ソウルはある一人の男を二人に紹介します。その男が何年に何の罪で捕まったのかを挙げながら・・・。そして「You get the idea」です。実は、この男は別人の罪を被って服役してくれるビジネスをしてるのでした。

ソウル: 1963, James Edward Kilkelly is convicted of stealing a vending machine. 1975, breaking and entering. 1982, grand theft auto. 1984, armed robbery. 1987, 1992. You get the idea.
『ブレイキング・バッド』で、ソウルは代わりに罪を被ってくれる人物を紹介する
Breaking Bad [Credit: AMC]

『リック・アンド・モーティ』では時の分裂

リック一行は時を分裂させてしまいます(アニメ内では枠を分割することでそれを表現)。しかし、その事実を全く飲み込めないモーティにリックはボイスメールにメッセージを吹き込んでみせます。即座に3件の着信があり、その音声(全く同じ)を再生しながらモーティに「You get the idea」です。つまり、時が4つに分裂してることを間接的に証明して見せたのですが、モーティとサマーの理解はというと・・・(笑)

ボイスメール: Hey, Rick. It’s Rick. Hey, Rick, it’s…
リック(孫に): You get the idea.
『リック・アンド・モーティ』で、時間が分裂する
Rick and Morty [Credit: Adult Swim]

最後に

今回は「You get the idea」というフレーズを紹介してみました。You get the ideaして頂けたでしょうか?(笑)

なお、このブログって、詳しく説明するというより、海外ドラマの実際のセリフを紹介することに重点を置いているので、殆どの記事がある意味You get the ideaなんですよね。そういう意味では、このフレーズはもっと早く紹介すべきだったかもしれません。

それでは〜