お手軽、knowを使った分詞構文

今回は受験シーズン間近ということもあり、分詞構文を見ていこうかと思います。

まず、自分が海外ドラマを見始めて驚いたのが、会話で分詞構文が使われること。これが普通に出てくるんです。なんか学校では文語的とか習った記憶もあったので、見始めた最初は面食らいました。今では流石に慣れたけどね。まあ、句を分詞で始めることで、副詞的に手軽に情報を追加できるので、慣れると結構便利なのかも知れません。

そしてもう一つ、使われる動詞はknowが結構多いことにも驚きました。統計は取ってないので断定はできませんが、体感的にはknowは五本の指に入るくらい分詞構文で出てくる動詞です(speaking of等の定型の言い方は除いて)。

でも、これってよく考えたら当たり前なんですよね。だって、通常「knowing」か「not knowing」かの状態で行動はされるものなので。これだけだと意味が分からないので具体例を出してみます。

例えば、皆さんが今日したことを思い出してください。そうですね、学生さんだとして、学校に行ったとしましょう。そして、電車が遅れたとします。この時、次の2つのうちの一方が成り立つはずです:

電車が遅れるのを知らぬまま(not knowing)、学校に行った

電車が遅れるのを知りつつ(knowing)、学校へ行った

ほらね、動詞「know」って絶対どっちかなんですよ。だから、分詞構文作るのが簡単なんです。

それでは早速、海外番組ではどんな感じでこのknowの分詞構文が出てくるか、いくつかピックアップしてみます。

海外ドラマでの「know」を使った分詞構文

まず、『THIS IS US 36歳、これから』から。ジャックは養子で育てているランダルのことが心配になります。本当の親を知らぬまま歳を重ねるのではないかと・・・。そして、80になっても見知らぬ人に自分の本当の親のことを聞きまくるのではないかと。レベッカは、「私達が彼の親だ」と即座に否定です。

ジャック: It kills me that he’ll always have this hole, not knowing who his parents are.
レベッカ: We’re his parents.
『THIS IS US 36歳、これから』で、実の親を知らないランダルの行末を心配するジャックとレベッカ
This Is Us [Credit: NBC]

次の『NUMBERS 天才数学者の事件ファイル』では、「次に何が起こるか知らぬままここに座っている」と、自身の状況説明に分詞構文を使ってます。

I sit here, not knowing what I want, not knowing what comes next.

Numb3rs/Season 4/Episode 10

『13の理由』では、主人公クレイは自分がハンナを殺したのか親友に質問。knowingを連発してますが、「〜を知った上で」と言う感じですね。トニーは重い沈黙の後、Yeahの返答。

クレイ: Answer the fucking question. Knowing what you know, believing what you believe, knowing me, knowing her, and what’s on these tapes… did I kill Hannah Baker?

トニー: Yeah.

13 Reasons Why/Season 1/Episode 10

次の『ベター・コール・ソウル』では、マイクはサポートグループのミーティングに参加。そこで出会った女性が、自身の夫が居なくなったことを打ち明けます。「どうやって死んだのか、それとも、どこにいるのか知らぬまま月日は流れた」という感じですね。なお、ここのwishは仮定法ですね。But以下で、実際の思いが言語化されるのもおなじみのパターン。

女性: even after all these years, not knowing how he passed or where he is… I wish it didn’t matter. But it does.
『ベター・コール・ソウル』で、マイクはサポートグループで知り合った女性の話を聞く
Better Call Saul [Credit: AMC]

最後に

今回は動詞「know」を使った分詞構文を見てみました。海外ドラマで意外と使われているのが分かるかと思います。

それから一般的に、上述の例からも分かるように、分詞構文は単純なストーリーに深みを増す効果もありますよね。つまらない話がドラマチックになるというか。これは結構当たり前の話で、単なる「Aをした。Bだった。」よりも、「Bになることを知らぬまま(知りつつ)、Aをした」の方がリスナーの好奇心を掴めますからね。not knowingの場合は特に。それで結構使われるってのもあるのかもしれません。

ということで、knowing(not knowing)を使った分詞構文は非常簡単なので、皆さんも英作文などの際に是非チャレンジしてみてください。

私の場合は、さしずめ、「英語字幕で海外ドラマを見始めた、こんな英語ブログすることになるとは知らずに」って感じですかね(笑) それでは〜