先日、「ヘルシア」緑茶はなぜ「ヘルシア」なのかと疑問を提示したら、healthyの比較級healthierからでしょと言われ、妙に納得してしまいました。なるほど、翌々考えてみれば、たしかにそうですね(笑)

でも、自分の中では日本語の「シ」って/sh/の音なんですよね。絶対/th/ではない。だから言われるまで気づけなかったんです。

昔は/sh/と/th/の音の区別なんて全くついてなかったんだから、これも海外ドラマ見続けて耳が慣れたおかげかなと感謝してますが、その一方、以前は気づけていたことが気づけなくなっているのは、名探偵モンク言うところのA Blessing and a Curseかもしれませんね(笑)

ところでhealthyといえば、実は英語にはもう一つ健康的を表すhealthful ってのがあるんですけど、知ってましたか? これはなかなか聞き慣れない単語ですよね。でも、辞書を引いてみると

healthful

(体を)健康にしそうな〈食物など〉

ウィズダム英和辞典

とちゃんとあるのです。体を健康にしてくれるもの、食べ物等に使われるのですね。

でもさ、ヘルスフルなんて日常でも海外ドラマ映画でも聞いたことまったくないんですよね。使い分けている人いるのかな? みんなhealthy一択の気がするんですけど・・・

そこで、本日時間を掛けて海外ドラマを調べてみました、幻のhealthfulが使われている場面を・・(笑)

まず最初にレーダーにヒットしたのが、サイク/名探偵はサイキック?。18歳の青二才が大金を稼いでいるのを訝しがる二人の会話。一人がレモネードスタンドと言うと、もう片方はレモンの代わりにヘロインを使ってるのではと推測。いずれにせよ合法じゃないと結論づける男2に、healthfulでもないと付け加える男1。ここは、レモネードに掛けてhealthfulという単語チョイスなんですね。

男1: How does some 18-year-old kid still living at home make that kind of money?

男2: Lemonade stand?

男1: That is, if instead of lemons, he's using heroin.

男2: Whatever it is, anything that pays in stacks of cash like that can't be legal.

男1: Or healthful.

Psych/Season 1/Episode 8

もう一つはGOTHAM/ゴッサム。バーバラはアーカム・アサイラム精神病院に収容されます。そこで、自分の状況を素直に院長に話すと、病院でhealthfulな変化をどう成し遂げるのか聞かれます。睡眠というのがバーバラの回答。たしかに、十分な睡眠は体を健康にしてくれますよね。

院長: Thank you, Barbara. That was very brave. What do you suppose made this healthful change in you?

バーバラ: Maybe I just... really needed some sleep.

院長: It's a good act.

Gotham/Season 2/Episode 17

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Gotham [Credit: Fox]

実は何を隠そう、healthfulって手元の海外ドラマ字幕DBでは、これら以外にあと数件ヒットしただけでした。つまり、ほとんど使われない感じ。基本、全部healthyみたいです。

ということで、healthyだけ覚えてればOK。人と変わったことしたい時にはhealthfulですかね。今回はあんまし実りのない調査でした。

まあ、いずれにしても、もしhealthfulとhealthyの立場が逆転していたのなら、我々日本人は「モア・ヘルスフル」緑茶を飲んでいたのかもしれないんですから、感謝するしかありませんね(笑)

それでは〜