指切りげんまん

嘘ついたら針千本飲ます

ゆびきりの作法

海外ドラマの中の「ゆびきり」

海外ドラマを見ていると「ゆびきり」をするシーンがたまに出てきますよね。

次の『クレイジー・エックス・ガールフレンド』では、女性従業員同士が誓い合いますし

『クレイジー・エックス・ガールフレンド』で、ポーラとヘルナンデスがゆびきりをする
Crazy Ex-Girlfriend [Credit: The CW]

『メンタリスト』では、証言したら罪を軽くするという捜査官との司法取り引きに、ゆびきりを要求する女性容疑者といった具合。

『メンタリスト』で、捜査官チョウは証人と司法取引の約束をゆびきり
The Mentalist [Credit: CBS]

『コミ・カレ!!』では、「ゆびきり」をしてくれるなら真実を話すと男が言います。

男: Pinky swear?
『コミ・カレ!!』で、約束をするときに「ゆびきり」を求める男
Community [Credit: NBC]

と言っても、基本的には女の子同士がやるもので、子供っぽいイメージがある感じ。

なぜ海外で「ゆびきり」?

でも、約束を意味する「ゆびきり」の慣習が国境・文化の枠を超えて世界で同時代的に行われるのって、よく考えてみると不思議ですよね。人間の「小指」には何か普遍的な意味があるんでしょうか? それとも、ある場所での慣習が世界に広がっていった感じ?

「Pinky Swear」の発祥

そこで、Wikipediaを調べてみると、これがびっくり仰天でした。

Pinky swear

「Pinky swear」はおそらく日本で始まったのであろう、そこでは「指切り」と呼ばれているが。そして、しばしば「嘘ついたら針千本飲ます」が追加的に誓われる。

Pinky swearing presumably started in Japan, where it is called yubikiri (指切り, “finger cut-off”) and often additionally confirmed with the vow “Finger cut-off, ten thousand fist-punchings, whoever lies has to swallow thousand needles.”

なんだ、日本が発祥(発症)じゃん(笑)

じゃんけんの時もそうでしたが、日本人自身が知らない日本発のものって結構あるんですね。それを、海外ドラマで見て疑問に思って調べてるのだから、なにこれ、逆輸入すぎる(笑)

「Pinky Swear」の英語ネタ

ところで英語ネタをすると、pinkyは「小指」です。小さいの意味もあるようです。小指はlittle fingerとも呼ばれるので(『ゲーム・オブ・スローンズ』のあの人のニックネームでもあった)、発想の大本は一番小さいで同じですね。一方、swearは「誓う」ですから、直訳すれば「小指の誓い」ってことです。

最後に

ということで、この「指切り」を意味する「pinky swear」、日本発祥ということで、外国人との会話の際の暇つぶしネタ(スモールトーク)くらいにはなるかもしれませんね。コロナでできるようになるのは、もっと先かな? それでは〜


じゃんけんも驚き↓