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最近面白いと思った英文があったので紹介します。なお、今回の話は非常に簡単。

まず、動詞talk。「話す」という意味ですね。前置詞をつけることで、意味合いを少し変えられます。

talk toとすれば、「〜に話しかける」と言うように話相手を指定できます。だから、別れの挨拶Talk to you laterは「後で話そう=またね」なんですね。

また、talk aboutとすればどうなるでしょうか? 「〜について話す」というように話す内容を表せるといった具合。

さて、ここまでおさらいした後で早速問題の英文を見ていきますが、コンテキストは新型コロナウィルス対策でWHO(世界保健機関)に不満のあるユーザーが、1.中国とのフライトを禁じなかった、2.パンデミックと宣言しないなどのしくじりを色々列挙した後、こう言うんです:

WHO, I'm talking about you.

つまり、「WHO、お前のことについて話してるんだぞ(聞いてるのか?)」ってニュアンスです。()内は筆者追加。直前列挙したしくじりをやったのは他の誰でもないWHOと言ってるわけです。相当怒っているんですね(笑)

ところで、試しにここのaboutをtoにしたらどうなるでしょうか?

WHO, I'm talking to you.

「WHO、お前に話しているんだぞ」とWHOに向かって話しかけている感じになります。

なんと、aboutでもtoでもどっちでも意味が通る文章なんですね。

更にここで面白いのは、「WHO, I'm talking to you.」の裏に隠れている感情です。一体何でしょうか? もちろん(聞いているのか?)ですよね(笑) この人マジ怒っているのです。なんとこれ、aboutと同じじゃないですか!

だから、結局このコメ主にとっては、前置詞はtalk aboutでもtalk toでもどっちでも関係ないんですね。「WHO聞いているのか? しっかり仕事しろ!」と言いたいわけですからね。

ちなみに、I'm talking to you!というのは相手が注意を向けてない時にカチンと来て言うフレーズです。

今回は、前置詞が入れ替え可能なちょっと面白い英文の話でした。それでは、また〜