「I’m with You」

今回は「I’m with you」が持っている様々な意味を見ていきます。前置詞「with」があるように、物理的にあなたと一緒という意味ですが、そこから派生して、精神的なものにも使えます。

一緒にいる「I’m with You」

最初のwithは物理的に一緒にいる場合。

次の『ウォーキング・デッド』の場面では、リックを助けに行くキャロルに向かってタラが「I’m with you」。つまり一緒に付いていくんですね。

キャロル: I’m gonna go help Rick.
モーガン: I’m going, too.
タラ: I’m with you.
『ウォーキング・デッド』で、リックを救出に向かうキャロルに付いていくことを表明するタラ
The Walking Dead [Credit: AMC]

同意する「I’m with You」

お次は、相手のアイデアや意見に対し比喩的に一緒に居るパターン。ですから、相手の意見への「同意」の意味が出てきます。

次の『ビッグバン★セオリー』のシーンでは、ラジが自分の脳みそをアンドロイドの肉体に入れたいと言います。すると、ハワードがそれにI’m with youと同意。ただし、アンドロイドになってもユダヤ人になりたいみたいですけど(笑) ちなみに、この同意の場合はI’m with you on… と具体的に何に同意するかを付け足すことがよくあります。

ラジ: I want my brain in an android body. Eight feet tall and ripped.
ハワード: I’m with you. I just have to make sure if I’m a synthetic human, I’d still be Jewish.
『ビッグバン★セオリー』で、アンドロイドになってもユダヤ教でいたいハワード
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

味方になる、サポートする「I’m with You」

こちらも精神面での一緒のwith。一緒にいるんだから「味方になる、サポートする」の意味が出てくることは納得ですね。

次の『ギルモア・ガールズ』の場面は、友達が売り言葉に買い言葉、成り行きで議員に立候補してしまったところ。ローレライはI’m with youでサポートすることを約束します。上の「同意」に近いイメージですね。

ローレライ: Whatever you need, friend, I’m with you.
『ギルモア・ガールズ』で、議員に立候補したスーキーの夫のサポートを約束するローレライ
Gilmore Girls [Credit: The WB]

「I’m with You」の境界線

以上、「I’m with you」の持つ3つの意味を見てきましたが、実際のところこれらの境界はすごく曖昧です。

その例として、『ベター・コール・ソウル』のシーンを見てみましょう。弁護士資格を剥奪されてそれを取り返そうとしているジミーが裁判官の前に立つ直前の場面。キムは、「法廷内で何が起こっても、I’m with you.」と勇気づけます。ここのI’m with youは一体どういう意味でしょうか?

キム: Jimmy, whatever happens in there… I’m with you.
『ベター・コール・ソウル』で、弁護士停止中のジミーが裁判長の前に立つのを応援するキム
Better Call Saul [Credit: AMC]

次の法廷内のシーンを見ると、ちゃんと後ろの傍聴席に陣取って、物理的なwith youしてるんですよね。そして、もちろんジミーの精神的サポートや意見に同意もしているでしょう。つまり、上の3つの全部乗せなんです(笑)

『ベター・コール・ソウル』で、裁判所で弁護士資格停止についてスピーチするジミーと傍聴席から見守るキム
Better Call Saul [Credit: AMC]

ちなみに、この直後のシーズン4最後に大どんでん返しが待ち構えていて、キムはずっとKim is with Jimmyなのに、Jimmy is not with Kimなのが分かっちゃうんですけどね。『ベター・コール・ソウル』は時間のある方は見てみると面白いかもしれません。

最後に

ということで、今回は日常英会話で定番のフレーズ「I’m with you」の持つ意味3つを見てみました。「物理的に一緒」から「同意」と「サポート」の意味が出てきますね。参考になれば幸いです。それでは〜