at allの用法

最近気づいたんですけど、「at all」って学校で習った「not … at all」という否定文を強調するだけでなく、普通にnotのない肯定文や疑問文でも出てくるんですよね。

でも、肯定文でいきなり出て来られても「at all」の訳し方ってよく分かんないんですよ(笑)

ぶっちゃけると、大した意味は無いので、無視して全然構わないんですけど、気になったので今回ちょっと調べてみました。以下、at allが出てくる3パターン(肯定、条件、疑問文)に分けて、それぞれ海外ドラマ『ブレイキング・バッド』でどう使われているか見てみます。

肯定文の「at all」 / とにかく

バッジャーが警察捕まって尋問を受けてるところに弁護士ソウルが入ってきます。バッジャーに「anything stupid言ったか?」と尋ねるのが以下の場面。直後、anything stupidの内容を説明し直します。ここの「anything at all」は「とにかくどんなことでも」の意味ですね。at allがなくても意味はわかります。

ソウル: Did you say anything stupid? By “anything stupid,” I mean anything at all.
『ブレイキング・バッド』で、バッジャーの尋問に割って入る弁護士ソウル
Breaking Bad [Credit: AMC]

条件文の「at all」 / 少しでも

ウォルターと一緒に働くことになったゲイル。「僕と働くことに”少しでも”心配があるのなら・・・」とウォルターに確認します。これなんかも、at allがあってもなくても大意は同じですね。

ゲイル: By the way, if you’re at all worried about working with me…
『ブレイキング・バッド』で、ウォルターと一緒にメス作りするゲイルは自分のことは心配ないとウォルターに確認
Breaking Bad [Credit: AMC]

疑問文の「at all」 / 一体

最後は、メス作りで大金を稼いだジェシーが全額寄付すると言い出したところ。ウォルターは説得のためにジェシーのもとに駆けつけます。そして「any explanation at all?」です。「一体どういうことか説明してくれ」ってところですね。ここもat allは無視しても意味は通じますね。

ウォルター: Do you have any explanation at all?
『ブレイキング・バッド』で、大金を寄付すると言いだしたジェシーにウォルターが理由を尋ねる
Breaking Bad [Credit: AMC]

最後に

今回はat allの否定文以外での3つの用法を見てみました。上の説明で述べたように、具体的に訳さなくても意味は通じる感じですね。 個人的には、海外ドラマなんかを英語で見る時は、無視しちゃっていいんじゃないかなと思います。実際、私も海外ドラマを英語で見始めて5年以上経ちますが、ようやく今になって調べた感じですからね。今まで完全に無視していましたよ(笑) 完璧な理解を求めるとなかなか先に進めないので、海外ドラマの英語視聴は大意が理解できればOKくらいの気持ちでいるのがいいですね。

なお、今回はいつもと違って単独の『ブレイキング・バッド』からシーンを集めましたがそれには理由があって、海外ドラマである程度シーズンを重ねた作品ってのは、多かれ少なかれ今回のような表現はだいたい出てくるもんなんですよね。

だから皆さんも、海外ドラマで夢中になれる大好きな作品を見つけて、それを英語字幕で見てみませんか? 最初は大変だけど、頑張っていれば誰にでも慣れる瞬間がきます。日本のテレビ(YouTube)を見る時間の半分を海外ドラマの英語視聴に当てれば、数年後には英検1級だって夢ではないはず。

そのへんの話は、また後日。それでは〜


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