海外ドラマの「指パッチン」

前回紹介した海外ドラマ『アップロード ~デジタルなあの世へようこそ~』に、次のような面白いシーンがありました。

場面は、主人公のネイサンが仮想世界で意識を失って、恋人のイングリッドがそれを起こそうとするところ。顔の前で手を振った後、指パッチンし始めるのです:

『アップロード』で、容量不足固まってしまったネイサンを起こそうとするイングリッド
Upload [Credit: Amazon Prime Video]

これって映画・海外ドラマで非常によく見かける状況ですよね。

でもさ、日本人ってこれするかな? 個人的に、絶対しないと思うんです。意識を失った人が目の前にいたら、声を掛けるか、軽く頬を叩くのが普通じゃない? 皆さんなら、上の状況で何しますか? 指パッチンだけは無いと思うのです。

こういう文化的な違いってかなり面白いですよね。でも、なんで頬叩かないんだろう? 医学的に叩いたらまずかったりするのでしょうか?

「指パッチン」ジェスチャーの意味

そこで調べたら、Wikipediaに「Finger snapping」というそのものの記事がありました。ここで、snapはパチンとかパキッという音を出すこと。

Finger snapping

言葉による叫び声とともに指パッチンを突然繰り返しするのは、一般に他人の注目を集める時に用いられる。

Snapping one’s fingers abruptly and repetitively, often in conjunction with one or more spoken exclamations, is commonly employed in getting someone else’s attention.

つまり海外では、指パッチンは注意を集める時のジェスチャーとして幅広く使われるんですね。医学的背景など何もありませんし、何より 無意識の人起こす時専用でもないのでした(笑) 

言われてみれば、どの海外ドラマかは失念しましたが、パーティー会場で集まったゲストの注目を集める時に指パッチンしてる例があったような。

以下は、『アップロード』の葬式セレモニーのシーン。こちらはおなじみのカクテルグラスをマドラーかなんかで叩いて高い音を出して注目を集めていますが、これと同様のシーンで指パッチンをしてるのを数回見たことあります。

『アップロード』で、葬式セレモニーでグラスを叩いてゲストの注目を集めるイングリッド
Upload [Credit: Amazon Prime Video]

日本人としては、指パッチンされても起きない自信はあります(笑) 逆に向こうの人にしたら、頬に触れられてもそれほど気にならないのかな。ボディータッチが多いし。こういう違いは調べてみると面白そうですね。

なお、今回の記事でsnapに(指)パッチンの意味があることを知ったのであれば、snapには口語で別の意味「簡単な事、朝飯前」があるのも、なんとなく分かりますよね。(指)パッチンでできてしまうってことですね。

ということで、海外ドラマ『アップロード』の宣伝を密かに兼ねた、「指パッチンで意識失った人を起こす」ジェスチャーの紹介でした。それでは〜


『アップロード ~デジタルなあの世へようこそ~』が気になる人へ↓