ストーリーの背景描写・説明する意味で使用される「As」
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ニュースの題名で頻出の接続詞「As」
最近英語のニュース記事をよく読んでるんですけど、昨日記事タイトルに関してあることに気付きました。今適当に見繕った以下の記事のタイトルを見て下さい
As Virus Infections Surge, Countries End Lockdowns
As Mexico focuses on coronavirus, drug gang violence rises
As Covid-19 Hits Developing Countries, Its Victims Are Younger
As Israel Vows Annexation, Palestinian Leaders Embark On Risky Form Of Protest
As Annexation Looms, Israeli Experts Warn of Security Risks
これらのタイトルに何が共通してるか分かりますか?
もちろん接続詞の「as」ですよね。ニュースの記事タイトルってこのパターンが結構多いんですよ。それに昨日気がついたのでした(笑)
最後の2つなんて、同じニュースを別々のメディアが同じ「as」を使って報道(笑)
それでは、更に質問です。
これらの記事で主張したいのは「as」の節と「as」でない節のどっちでしょうか?
これも簡単ですね。「as」でないの部分が主題です。as節はある意味、主題イベントが起こった時の状況説明ですよね。
例えば、最初の記事でいうと、「ウィルス感染が急上昇という状況下で、国々がロックダウンを終了」してるんです。ロックダウン終了というのが記事の主題なのです。感染上昇というのは、どういう状況・環境でなのかを付加的に説明しているだけ。
つまり、これって絵を描くことで例えると、as節は背景描写なんですね。描きたいメインの対象物(主題)に彩りや奥行きを与えてくれる背景(as節)。
りんごを描きたい時に、りんごだけ描く人はあまりいませんよね。そのりんごがどういう状況なのか、背景も併せて描く人がほとんどじゃないでしょうか。例えば、テーブルの上に置かれて静止しているのか、はたまた木からニュートンの頭の上に落ちてるところなのか・・・
その役割を接続詞「as」が果たしていると気付いた時、asに妙に親近感が湧いてしまった(笑) そして、これからは、自分もりんごだけを描くんじゃなく、asを使って背景描写をもっとしようと思ったのでした。
「as」 vs. 「when」 vs. 「while」
ところで、このasと同じような意味を持つwhenとwhileがありますが、そちらとの違いはなんなのでしょうか?
以前紹介した洋書文法書の名著『Practical English Usage』に以下のような解説がありました:
as節、when節、while節は文章の前か後に置かれるが、as節は通常あまり重要でない情報を導入し、ほとんど文頭に置かれる。
As-, when- and while-clauses can go at the beginning or end of sentences, but as-clauses usually introduce less important information, and most often go at the beginning.
確かに、上で挙げた記事タイトルのas節は全部なくても問題ないですね。だって、背景説明ですから。逆にwhen節にすると、「〜する時」と強固に結びついちゃいますよね。as節はあくまでも「そういう状況下、最中」ってことなんです。
最後に
ということで、今回は私が昨日雷を打たれたニュースで頻出する接続詞「as」に関する気づきでした。皆さんも、りんごを描くだけでなく、背景描写の「as」使っていきましょう!
それでは〜
meanwhile…↓
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