「Colored Population」という発言

redditに面白いスレがあったので紹介します。

今米国では黒人の新型コロナウィルスでの致死率が突出して高いことが話題になってるんですけど、その最中、とある政治家が議論を巻き起こす事を言ってしまいます、

黒人がしっかり手を洗っていれば・・・

と。

上記記事内でクォーテーションされていることからも分かる通り、この政治家さん「colored population」という言い方をワザとしてるんですよ。こういう場合の定番の言い回し「people of color」ではなく。それを記事で差別的と咎められているんですね。

そのことを扱ったredditのスレが以下。

「Colored People」 vs. 「People of Color」

この中で、あるユーザーがふと疑問を呈するんです:

What is the difference between saying colored people and people of color?

colored people」と言うのと「people of color」と言うのでは何が違うんだろう?

これは当然の疑問ですよね。意味することはほぼ同じ。前者が許されず、逆に後者が許される理由とは・・・?

それに答えるユーザーが出てきます:

The major reason you hear people of _____ instead of _____ people is because the emphasis is that they are a person first who has whatever quality/position.

簡単に言えば、people of _____と言うと「people(人々)」が最初にあるのでまず人に重点があり、それからその人の性質が述べられる。それに対し、_____ peopleと言ってしまうとそれがない。つまり、順番が重要という意見。

これに同意する人が出てきます:

in the health education world, we have the same logic about health conditions and call it person-first language. (中略) A person isn’t “a schizophrenic” they’re “a person with schizophrenia.”

医療教育の世界でも人を最初に言う同じような理屈があるんだ。(中略)「統合失調症患者」ではなく「統合失調症を持つ人」ってね。

と、医療の世界でも同様のようです。

すると、反論が入ります:

No one considers it dehumanizing to say “gay person” rather than “person of homosexuality”, for example. I think this one comes down to historical connotation rather than anything to do with the structure of the phrase.

「person of homosexuality」ではなく「gay person」と言うことで同性愛者を非人間的に扱っているとは誰も考えないよ。これ(colored)はフレーズの構造とは関係なく、歴史的に含みを持ってるからだと思う。

それに同意する人が出ます:

It just dates back to times when using that term was intended to demean.

起源は侮辱を意図して使われた時代に遡るね

他の人もこれに同意:

Grew up in rural Alabama and heard the term “coloreds” used a lot as an insult.

アラバマのど田舎で育ったけど、「coloreds」は侮辱として多く使われた用語なんだ

でも、やっぱし違うという人が出てきます:

It’s more appropriate to say a person with autism than an autistic person.

「自閉症の人」と言うより「自閉症を持つ人」と言う方が適切なんだ

一方別のところでは別の議論が・・・:

No one thinks red car vs car of red makes people think it is red first, and car second.

I’m ok being a tall person, instead of a person of tallness, or bi-racial person, rather than a person of two races

「car of red」でなく「red car」と言ったからといって、誰も赤が最初、車はその次とは思わないよ。

僕は「person of tallness」でなく「tall person」と言われても全然問題ないし、「person of two races」でなく「bi-racial person」と言われて全然構わないよ。

もちろん、すぐに横槍が入ります(笑):

You’re a person who is tall. You’re not JUST a tall person.

君は「人であって、そして背が高い」んだ。単に「背が高い人」ではないんだよ。

いやー、ここまで来ると、もうめちゃくちゃです(笑)

さて、ここまで2つの流派が出てきました

  1. 「語句の構造(順序)がもたらす言外の意味」説
  2. 「歴史的な背景を持つ」説

一体どっちが正解なんでしょう?

実は、以前、以下の記事で以前ちょっと紹介してたのでした。

Wikipediaでの説明

wikipediaから該当箇所を引用すると

Colored

In the United States and elsewhere, it is now considered a racial pejorative. Historically, the term denoted non-“white” individuals generally. In contemporary English today, the term “people of colour” has become widespread and is considered more acceptable than coloured and is much more frequently used in everyday conversation.

アメリカと他の場所では、現在は「colored」は軽蔑語と見做されている。歴史的に、この用語は非「白人」を一般的に表した。現代英語では「people of colour」が幅広く使われ、「coloured」より容認できると考えられ、日常会話でより頻繁に使われる

ということで、結局「歴史的な背景を持つ」説が正しいのでした。

よく日本人でも「ofを使うのか」、「形容詞を使うのか」って混乱するところだけど、

なんだ英語ネイティブも混乱してるんじゃん!(笑)

というところでしょうか。

海外ドラマでの「colored」

ちなみに、海外ドラマでは時代背景から意図的に「colored」を使うパターンもありますね。以下の『アンという名の少女』では原作が『赤毛のアン』ですから「colored」の使用も納得です。

男: what about the obituary for the colored woman?
『アンという名の少女』でマシューのミーティングシーン
Anne with an E [Credit: CBC Television]

また、 映画バック・トゥ・ザ・フューチャーでは過去に遡ると「colored」が使われたりするギミックがあります。

結論

まあ、いずれにしても、「colored」は以上のような理由で使わないほうが良いでしょうね。それでは〜