英語の動詞なんか変?!

今回は、私が英語を勉強し始めてた頃に驚いて混乱した英語と日本語の動詞の違いについて簡単にシェアしてみたいと思います。多分、皆さんの中にも同じような不思議な感覚を味わったことある人いるんじゃないかな。

「Climb」の例

例えば、climbという動詞を例に取ってみましょう。意味は「登る」ですよね、山とかに。

でも、これが前置詞downを使うと真逆の意味になるんです。

次の『フレンズ』の例が典型的。ロスとジョーイがビルから出ようと緊急避難のはしごを使うんですが、先に降りたジョーイに向かってロスはこう言うんです:

ロス: Now, should I climb down your front so we’re face to face…
『フレンズ』で、ロスとジョーイはビルの緊急避難用ハシゴで脱出を試みる
Friends [Credit: NBC]

はしごを降りるのにclimbを使っているんです。いくらdownが付いていたとしても、「climb=登る」と覚えている方からするとちょっと不思議に感じるんですよね。だって、日本語で「登」という漢字があったら、どうやっても上に行きますからね(笑) 下に行く発想はない。

これ見ると、日本語と英語の動詞ってちょっと意味合いの範囲が違うことが分かりますよね。英語は前置詞一つで真逆の意味になり得ると言うか、柔軟性があるというか。ありすぎるというか(笑)

「Go」の例

他にも、『ベター・コール・ソウル』からは、アメリカで働くドイツ人技師の元を訪れる妻に今すぐドイツへ戻るよう伝える男のシーン。go backで戻ることを意味してますよね。ここも、「go=行く」と考えてると、最初はなかなか腑に落ちません。

男: Shut up, now! You must go back home.
『ベター・コール・ソウル』で、メス製造工場を作ったドイツ人技師はマイクに殺される
Better Call Saul [Credit: AMC]

「Vote」の例

他にも探せば多くの事例を挙げることができると思いますが、一つ確かなのは、やはり日本語と英語の動詞って微妙に違ってるんですね。

こういう違いって英語勉強したての頃ってすごく不思議に感じていたのに、私はいつの間にか感覚が麻痺してしまい、今では普通に感じるようになってしまいました。

でも心の片隅に、まだ少しだけ不思議に感じる感覚が残ってたのを、先日「vote out」という句動詞を見た時に気づいたんです(笑) voteは「投票する」って意味なのに、選挙で立候補者をvote outするって言うように使われていたんです。つまりこれ、その人に投票しないで落選させるのにも関わらず、動詞のチョイスはvoteなんですよ。

最後に

外国語勉強をしている時に母国語との違いで不思議に感じられるのって最初だけなのでしょうか。上達するにつれて不思議に感じることすらなくなっていく。

そう考えると、今現在英語勉強で不思議に感じていることがあるなら、メモっておくといいかもしれませんね。あとになって見返したら、なんでそんなことを疑問に思ってたのか分からない、なんてことになるのかも(笑) それでは〜