「Push」「Pushy」が持つ「無理強い」的意味の使われ方
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「Push」の意味
動詞pushには物理的に押すだけでなく、言葉等で「無理強いする、しつこく言う」の意味があります。
push
(他動詞)(他人を)特定の行動をさせるよう説得する継続的な試み。
(transitive) To continually attempt to persuade (a person) into a particular course of action.
日本語でも「押しが強い人」というフレーズがありますよね。これは、腕力があって荷物等押すのが優れているというわけじゃなく、自分のアイデア等を執拗に推し進める人のこと。それと基本は同じですね。英語と日本語、元の発想は同じってことも多いんです。
海外ドラマでの「Push」
以下、海外番組の例を2つ見ていきます。
THIS IS US 36歳、これから
まず、『THIS IS US 36歳、これから』。三つ子を持ったジャックとレベッカ夫婦は生活が苦しい状態。そこで、ジャックは上司に昇給を求めるんですが、既に10%の昇給を貰った上で更に求めるもんですから、上司はDon’t pushと拒否。1回や2回ならpushじゃないんですね。このしつこく言ってくる感じがpushなんです。
ビッグバン★セオリー
次は『ビッグバン★セオリー』から。この回は、ペニーがレナードのI love youにThank youと返すという定番お約束をやってしまったところ。ボーリング場に来てまでレナードはそのことをうじうじ言ってます。それにキレたペニーは「Don’t push it」ですが、一方のレナードは何もpushしていないと知らん顔。
レナード: I am not pushing anything.
なお、Don’t push it! には「調子に乗るな!」という訳がつくこともあって、このシーンではレナードはペニーの負い目に付け込んでいるので、「調子に乗るな!」という訳はありかもしれませんね。
さて、ここまで記事を読んできた皆さんなら、このpushの形容詞形のpushyの意味するところは簡単に推測できるんじゃないかな。そう、「押しが強い」ってことです(笑)
フレンズ
このpushyは次の『フレンズ』のシーンで使われていました。
男友達からのデートの誘いの電話を待ってるレイチェルですが、なかなか掛かってこなくイライラです。ロスはと言うと、残念なふりをしつつ「男のことは諦めろ」とレイチェルを慰めます。一方モニカは、レイチェルの方から電話を掛けるべきと主張しロスと対立。ロスはそれをpushyと言いますが、モニカは向こうから電話番号をくれたんだから全然pushyでないと反論です。モニカはロスの気持ちが分かってないのですね(笑)
モニカ: Honey, it’s not pushy. He gave her his home number.
最後に
今回は、「push」が日本語の「押しが強い」と同じような意味を持つことを見てみました。
一般的には、調子に乗って執拗に言い過ぎるのはよしたほうがいいですね。その瞬間だけは気持ちいいので人はやってしまいがち。Don’t push言われたら、素直に引き下がるのが無難そう。
なお、pushにはもう一つ「年齢に近づく」の意味もありますが、それはまた別の話。それでは〜
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