京都下鴨神社
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日本人が習う特有の英単語

shrine」とか「temple」って、英語を勉強してる日本人なら誰でも知ってる英単語ですよね。それぞれ「神社」と「寺」という意味。というのも、英語の教科書や参考書で必ずと言っていいほど出てくるからです。多分、外国人と話す時に日本の文化を紹介できるようにという執筆者の(親切な)配慮なんでしょうかね?

これを改めて考えてみると、他の国の英語教育でもその国の文化に特有な英単語を教えているってことなのでしょうか? 例えばイヌイットなら「igloo」とか? 世界中からそういう固有の語彙を集めてみると面白そうですね。

いずれにしても、だから私は「shrine=日本の神社」と思ってきたんです。あの鳥居があって、朱色の建造物。皆さんの中にもそういう人居るんじゃない?(笑)

伏見稲荷神社
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海外ドラマの中の「Shrine」の意味って・・・?

しかしですよ、海外ドラマを英語字幕で見始めて驚いたのは、その中で出てくる「shrine」が自分のイメージ(神社)していたものとはかけ離れたものばかりなんですよ。あれ? 全然違う?って感じ(笑)

以下、代表的なものをピックアップしてみました。

デッド・トゥ・ミー

まず、『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』。ジェンとジュディは交通事故の現場で捧げられている献花・ろうそく・テディーベアを見ながら話すんですけど、なんとこれのことを「shrine」って言っているんですよ。日本でもおなじみの光景ですよね。でも、これをshrineと呼ぶって知ってる人は少ない気がする。

ジェン: Such a weird thing that people do.
ジュディ: What? The whole shrine thing?
『Dead to Me(デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~)』で、ジェンとジュディが交通事故の献花・慰霊碑について話す
Dead to Me [Credit: Netflix]

メンタリスト

次は『メンタリスト』。両開きの鏡を片思いの女性の写真と自分の写真で装飾したものを「shrine」と言っているんです。これも、ちょっとピンときませんよね。

リグスビー: he builds a shrine, fakes up all these photos of them together.
『メンタリスト』で、リグスビーはレッド・ジョンの偽物が犠牲者の写真で装飾した鏡を発見
The Mentalist [Credit: CBS]

ちなみに、このエピソードの冒頭では、犠牲者の女の子が通っていた大学キャンパス内の様子が映し出されるんですけど、そこには級友たちによって犠牲者を偲ぶものが飾られるんですね。これが「shrine」なのは、ここまで読んできた人ならなんとなく納得されるはずです。

『メンタリスト』で、キャンパス内の殺害被害者の祭壇
The Mentalist [Credit: CBS]

SHERLOCK(シャーロック)

最後は、『SHERLOCK(シャーロック)』。故人の写真を載せた小さいテーブルを「shrine」と言ってます。これなんて、「shrine=日本の神社」と考えていると、肩透かしを食う感じ。

ホームズ: What is this?
遺族: Oh, it’s a sort of shrine, I suppose, really.
『SHERLOCK(シャーロック)』で、ホームズは個人の遺品・写真を飾ってあるテーブルからインスピレーションを得る
Sherlock [Credit: BBC]

というように、故人を偲ぶ気持ちさえあれば、そこは既にshrineなんですね。

最後に

今回は海外ドラマの中の「shrine」について見てみました。

こういう自分が持っていた英単語のイメージが海外ドラマ視聴で崩れていくのは、なかなか面白い体験です。

なお、ここまでくれば、shrineの動詞形enshrineに「祭壇に祀る」の意味があるのは明らかですよね。

今日はここまで。それでは、また〜


「テンプル」って「寺」と「こめかみ」?↓