「How Good?」 vs. 「Good How?」

以前『ギルモア・ガールズ』を見返していたら、興味深い2つのシーンがありました。

最初は夏休みでバカンスに来てるローリーが母ローレライと電話。ローリーの「今の所good」に「how good?」と聞くローレライ。これはgoodの度合い・程度を聞いているんですね。10段階で言ったらいくつかって感じ。

ローリー: It’s good so far.
ローレライ: Yeah, how good?
『ギルモア・ガールズ』で、サマーバケーションに来てるローリーは母親ローレライと電話
Gilmore Girls [Credit: The WB]

その一方、次のローレライとルークがクリスマスの飾り付けを眺めるシーンでは、クリスマスプレゼントした帽子が似合うとローレライが言うと、ルークは「Good how?」と聞き返します。もちろん、ルークが語順を間違ったわけではないですよね。ここではgoodの具体的な中身を聞いているんです。goodなのは承知した上で、どういった意味でgoodなのかを尋ねているんですね。

ローレライ: Looks good on you.
ルーク: Good how?
『ギルモア・ガールズ』で、ローレライとルークは窓の外を一緒に眺める
Gilmore Girls [Credit: The WB]

このことを形容詞oldを使って簡単にまとめると、

  • how old? => 何歳か?
  • old how? => どんな意味で古いのか?

を聞いていることになります。後者だと、ボロボロに朽ち果てて使い物にならない古さなのか、それとも日焼けはして色は褪せているけど元の状態を保った古さなのか、といったことが回答になるかもしれませんね。

実は。この○○ how?という言い方は、日常会話で非常によく出てくるんです。通常、直前に形容詞が出てきて、その内容を深堀りしたい時にhow?をくっつけて使われる感じです。

『メンタリスト』の例

例えば次の『メンタリスト』では、証人女性が容疑者のことをdangerousと形容すると、すかさず捜査官リズボンが「Dangerous how? 」と聞いています。どういった意味で危険なのかが知りたいんですね。

証人: he’s scary. He’s very dangerous.
リズボン: Dangerous how?
『メンタリスト』で、リズボンは容疑者のことを証人から聞き出す
The Mentalist [Credit: CBS]

『ベター・コール・ソウル』の例1

『ベター・コール・ソウル』では、息子を失ったマイクが息子の妻に息子の死ぬ直前の様子を聞いてるシーン。その中で息子がdifferentだったという話を聞き、マイクはその詳しい説明を「Different how?」で求めます。

妻: for a few weeks there, he was… different.
マイク: Different how?
『ベター・コール・ソウル』で、マイクは息子の最期を知ろうとする
Better Call Saul [Credit: AMC]

最後に、このhowで深堀りの利点は、形容詞以外にも使えるってところ。

『ベター・コール・ソウル』の例2

次も『ベター・コール・ソウル』の一場面。ケトルマン夫妻が誰かからwarned(警告)されていたと言うと、「Warned how?」でその内容を詳しく確認するジミーです。

ケトルマン妻: What if the man they arrested is the one we were warned about?
ジミー: Warned? Warned how?
『ベター・コール・ソウル』で、ジミーはケトルマン夫妻を見つける
Better Call Saul [Credit: AMC]

最後に

今回紹介の「直前に述べられた内容の具体的説明をhowで求める」は海外ドラマでは頻繁に出てくるので自分の中ではいつの間にか当たり前になっていましたが、意外と盲点かと思い紹介させていただきました。

海外ドラマ視聴での英語勉強の利点の一つは、反復してインプットしていると自分でも知らないうちに覚えてしまうってところでしょうか。まあ、母国語に限らず、言語学習ってそういうもんですよね。それでは、また〜