「Is That So?」の2つの意味

Is That So?」は日常会話でよく使われるフレーズで、主に2つの意味があります。

最初は、相手の話に興味がなく相槌代わりに使われる「ふーん、そうなんだ」の意味。無言じゃ悪いけど、特に何も言うことがないときに使われます。このときは語尾が下がる感じですね。

もう一方は、相手の話の内容に驚いた時に使われる場合。「えーっ、そうなの?」って感じです。

以下海外番組から例を数例見ていきます。

『ビッグバン★セオリー』の例

まずはじめに、『ビッグバン★セオリー』では、シェルドンとレナードが喧嘩してる最中。シェルドンはレナードが車で送ってくれなかったと言ってから、バス専用のズボンを履く羽目になったと言います。バスで大学通ったのですね。ペニーは「Is that so?」とあまり興味は示しません。

シェルドン: He wouldn’t drive me to work today. I had to wear my bus pants.
ペニー: Is that so?
『ビッグバン★セオリー』で、落ち込んでテルミンを弾くシェルドンを慰めるペニー
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

次も同シリーズ『ビッグバン★セオリー』から。ここでも、シェルドンとレナードは仲違いし、レナードはペニー家に引っ越しちゃってます。しかし、彼女のエイミーが空いた部屋に引っ越そうとしてることに気づき、シェルドンはレナードに帰って来てほしいと懇願するのが次の場面。レナードは腕を組んで「Is that so?」と一言。まあ喧嘩中なので、興味津々であるはずはありませんけど。

シェルドン: she made me realize that this little dust-up between you and me is much ado about nothing.
レナード: Is that so?
『ビッグバン★セオリー』で、部屋に戻ってこいと懇願するシェルドンに対峙するレナード
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

『マーベラス・ミセス・メイゼル』の例

お次は、『マーベラス・ミセス・メイゼル』の酒場のシーン。客が酔ってゲラゲラ笑って「vidi」連呼してるのを、ラテン語と知らされたバーテンダーは「Is that so?」で気のない返事です。酔客相手には普段から「Is that so?」で適当に相槌を打ってるんでしょう(笑)

酔客1: Veni, vidi, vici!
酔客2: That’s Latin.
バーテンダー: Is that so?
『マーベラス・ミセス・メイゼル』で、酒場で酔った客が笑っている
The Marvelous Mrs. Maisel [Credit: Amazon Prime Video]

でもちょっと待ってください。ここまでのサンプルは全て興味のない相槌ばかりじゃないですか!

そうなんです。海外ドラマだと語尾の下がる興味のない「Is that so?」が多いんですよね。

『ブレイキング・バッド』の例

そこで頑張って調べたら、ようやく以下のシーンを見つけられました。『ブレイキング・バッド』から。

マイクが孫娘と動物のサイの話を車内でしている場面。マイクがサイは巨大な鼻を持ってると言うと、孫娘は角だと訂正します。もちろん、マイクは大げさに驚いて「Is that so?(↗)」です。かわいい孫娘なんですから、関心のない「Is that so?(↘)」のわけがありませんね。

マイク: Plus, there’s that big nose of his.
孫娘: That’s not a nose, that’s a horn.
マイク: Is that so?
『ブレイキング・バッド』で、マイクは孫娘とサイの話を車中でする
Breaking Bad [Credit: AMC]

最後に

このように、単純な「Is that so?」というフレーズ一つ取っても、語尾を上げるかどうかで意味合いが180度変わってくるというのは、非常に面白いですよね。

まあこれ以外にも、その時の態度や表情でも伝わりますよね。例えば、上に例で出したレナードなんかは、腕を組んでふくれっ面。相手の話に驚いている様子は微塵もありません。

ということで、語尾を上げるとかどうとかいちいち考えるよりも、表情や態度で示すのが一番簡単だったりするのは、テストの点数の向上だけに集中してると、結構盲点かもしれませんね。

こういったことが学べるのが、海外ドラマ視聴の利点の一つだったりします。

それでは、また〜