英語学習で「海外ドラマ > 映画」の理由

このブログでは、英語学習に関して海外ドラマ視聴を断然オススメしてるんですけど、映画がダメってわけでもないんですよね。実際、セリフ内容は同じですし、音楽や衣装・CG・役者などは、予算の関係で映画が断然上。アタリの確率も映画のほうが上でしょうかね・・・? この辺は意見が分かれるところ。

ただ、英語学習に関しては、海外ドラマのほうが絶対いいですね。というのも、言語学習は数をこなさないといけないので、金脈に出会えた時にリターンが海外ドラマの方が映画より大きいんです。

例えば、『ブレイキング・バッド』が気に入ったとしましょう。エピソード数は62ですから、一話50分としても、50時間は楽しめるわけですよね。更に気に入ればもう一周しちゃったり。すると100時間です。これが映画となると、その分数をこなさないといけない。と言っても、単に数を見れば良いわけでもないんです。脳みそが面白いと思うものを見ないといけない。これが非常に重要。どんなに教育的でも、あくびが出るものは見ても意味ないのです。映画『ショア』が教育的で9時間半の時間を費やせるとしても、脳みそが興味を示していなかったらその9時間半は無駄なんですね。

といっても、冒頭で述べたように、映画だって英語学習に効果的なのも事実。海外ドラマに出てくるフレーズや表現は当然映画にだって出てきます。

そこで今回は、いつもの海外ドラマ偏重(?!笑)から趣向を変えて、最近見た映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』から、このブログで今まで取り上げたネタが出てきたシーンをピックアップしてみました。

それでは、どうぞ!

小馬鹿にする「Hello?(↗)」

相手を小馬鹿にした「Hello?(↗)」ですが、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』ではビフの口癖でした。以下のシーンでは、ジョージに対して、頭を直接ノックする酷さ(笑) 脳みそがお留守=空っぽと言ってるのは一目瞭然ですね。この「Hello?」の使い方はよく出てきます。

ビフ: Hello? Hello? Anybody home?
『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で、ビフはジョージの頭をノックする
Back to the Future [Credit: Universal Pictures]

差別で「Colored People」

以前coloredという表現が差別的かどうか調べましたが、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』にそのままありました。これは1955年の過去の場面。黒人男性が市長になる決意表明すると、それを聞いた白人店主がA colored mayorとそんなことあり得ないとばかりに言います。ここは差別的なフレーズcoloredをあえて使うことで、時代差を表していますね。

白人店主: A colored mayor.
『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で、未来で市長になる黒人をcoloredと形容する
Back to the Future [Credit: Universal Pictures]

Middle Name

そんな黒人男性も現在に行けば、市長になってるのが歴史の皮肉なところ。その市長の再選挙戦では、選挙カーに乗るウグイス嬢がProgressが彼のmiddle nameと言います。もちろん、Progressを実施すると言ってるわけで、彼の実際の名前ではありませんね。

ウグイス嬢: Progress is his middle name.
『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で、黒人市長の選挙カー
Back to the Future [Credit: Universal Pictures]

励ます時に「Not the End of the World」

現在のマーティは自身のバンドが認められない可能性を考え、音楽会社にデモテープを送るかどうか逡巡してます。それを見た彼女ジェニファーは、the end of the worldではないと励ますのです。

ジェニファー: Marty, one rejection isn’t the end of the world.
『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で、ジェニファーはマーティを励ます
Back to the Future [Credit: Universal Pictures]

話を再開する時に「Where Was I?」

マーティとジェニファーが話していると、時計台の修復の寄付依頼で邪魔が入ります。マーティが寄付をしてまた二人だけになると、「Where were we?」とジェニファー。これは会話がどこまで行ったかと聞いているんですね。二人の現実の居場所を聞いているわけではありません。

ジェニファー: Where were we?
『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で、ジェニファーは中断された話を再開
Back to the Future [Credit: Universal Pictures]

Gullible

ビフがジョージを担いだ後の決め台詞がDon’t be so gullibleでした。この gullibleをUrban Dictionaryで調べたのが上記記事。みなさんはジョージには決してならないでくださいね(笑)

ビフ: Don’t be so gullible, McFly.
『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で、ビフはジョージを担ぐ
Back to the Future [Credit: Universal Pictures]

My Place & On My Way

ドクがマーティにビデオカメラを持ってくるよう電話を掛けるシーン。my placeで自宅を表すのは口語で非常によく出てきますね。

それに了解する寝ぼけ眼のマーティ。on my wayで出かけることを表せます。

ドク: Can you stop by my place?
マーティ: Yeah, I’m on my way.
『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で、ドクはマーティを呼ぶ
Back to the Future [Credit: Universal Pictures]

なんとか切り抜けた時に「Make It」

約束の時間に間に合ったマーティにドクがYou made it間に合ったと言っているんですね。このmake itも口語では頻出のフレーズ。

ドク: Marty! You made it!
『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で、マーティはドクのタイムトラベルの実験に間に合う
Back to the Future [Credit: Universal Pictures]

信じられる?「Get Out of Town!」

最後に、自分の父がSF小説を書いていることを知ったマーティ。「Get out of town」で驚きを表します。町から出ていけと本気で言ってるわけではありませんね(笑)

マーティ: Get out of town! I didn’t know you did anything creative.
『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で、マーティは過去で自分の父親に出会う
Back to the Future [Credit: Universal Pictures]

ということで、他にもたくさんありましたが、とりあえずこのくらいで。

最後に

以上のように、映画も海外ドラマも全く同じセリフが出てきてますよね。その意味では、英語学習においては別に大差はないんです。まあ、残念ながら、そういったフレーズは、英語の試験には出てこないのですが・・・。

ただ、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』は映画なので、三部作しか楽しめないんですよね。これがシーズン5、1シーズン10話の海外ドラマなら、熱狂的ファンであればもっと楽しめるでしょうに。そういった意味で、私は海外ドラマがおすすめってだけなんです。自分のお気に入りを見つけたらジャックポットなんです(笑)

と言っても、映画でも十分英語勉強になるのは今回証明できたんではないでしょうか? それでは〜